初版発行日 2011年7月23日
発行出版社 角川書店
スタイル 短編集
私の評価
傑作鉄道ミステリー短編集!
あらすじ
1.あずさ3号殺人事件
婚約者の岡田利夫とテレビ番組の「アベック・クイズ」に出演して京都旅行が当たった小林和美。その後、長谷川浩子と名乗る女性から連絡があり、自分がもっている白馬旅行と交換してくれないかと頼まれる。その依頼を了承し旅行券を交換した和美は、岡田と一緒に特急「あずさ3号」に乗って、白馬への旅行に出かけた。が、特急の車内で岡田が何者かに刺殺されてしまう。その後、岡田の奔放な女性関係が顕になっていく……。
2.急行アルプス殺人事件
短編集「恨みの陸中リアス線」に収録。下記を参照↓↓
→「恨みの陸中リアス線」
3.幻想と死の信越本線
短編集「幻想と死の信越本線」に収録。下記を参照↓↓
→「幻想と死の信越本線」
4.内房線で出会った女ーさざなみ7号
短編集「高原鉄道殺人事件」に収録。下記を参照↓↓
→「高原鉄道殺人事件」
小説に登場した舞台
1.あずさ3号殺人事件
- 新宿駅(東京都新宿区)
- 特急「あずさ3号」
- 八王子駅(東京都八王子市)
- 塩尻駅(長野県塩尻市)
- 松本駅(長野県松本市)
- 信濃大町駅(長野県大町市)
- 白馬駅(長野県・白馬村)
- 松本城(長野県松本市)
- 東京駅(東京都千代田区)
- 京都駅(京都府京都市下京区)
- 法然寺(京都府京都市右京区)
2.急行アルプス殺人事件
短編集「恨みの陸中リアス線」に収録。下記を参照↓↓
→「恨みの陸中リアス線」
3.幻想と死の信越本線
短編集「幻想と死の信越本線」に収録。下記を参照↓↓
→「幻想と死の信越本線」
4.内房線で出会った女ーさざなみ7号
短編集「高原鉄道殺人事件」に収録。下記を参照↓↓
→「高原鉄道殺人事件」
登場人物
1.あずさ3号殺人事件
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 小野:
長野県警の刑事。 - 小林和美:
23歳。四谷三丁目のマンションに在住。 - 岡田利夫:
29歳。中央商会の営業マン。小林和美の婚約者。特急「あずさ3号」のトイレで何者かに刺殺された。 - 長谷川浩子:
銀座にあるクラブの元ホステス。小林和美と旅行券を交換した女性。世田谷区烏山のマンションに在住。岡田利夫と交際していた。 - 加藤昌彦:
中央商会の社員。岡田利夫の友人。 - 渡辺由美子:
銀座のクラブのホステス。岡田利夫と交際していた。3年前、自殺した。
2.急行アルプス殺人事件
短編集「恨みの陸中リアス線」に収録。下記を参照↓↓
→「恨みの陸中リアス線」
3.幻想と死の信越本線
短編集「幻想と死の信越本線」に収録。下記を参照↓↓
→「幻想と死の信越本線」
4.内房線で出会った女ーさざなみ7号
短編集「高原鉄道殺人事件」に収録。下記を参照↓↓
→「高原鉄道殺人事件」
感想
本作は、4つの作品が収録された短編集であり、いずれ劣らぬ秀作が揃ったなという印象である。
1作品目の「特急あずさ3号殺人事件」は、明らかに怪しい人物が登場し、この怪しい人物が犯人路線で話が進むが、大きなどんでん返しが起こる、痛快ミステリーであった。
真犯人の意外性は見事であり、十津川警部たちが見破った列車トリックも、視点の妙をついたものだったと思う。
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