〈景品表示法に基づく表記〉当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

「ななつ星」一〇〇五番目の乗客/感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

「ななつ星」一〇〇五番目の乗客小説

初版発行日 2015年6月20日
発行出版社 光文社
スタイル 長編

私の評価 3.0

POINT】
夢の豪華列車に仕掛けられた黒い罠!十津川警部は黒幕を見抜けるのか?
スポンサーリンク

あらすじ

豪華列車「ななつ星」に病気の母親を乗せるため、賀谷大三郎は悪知恵を働かせてツアーに潜り込んだ。ところが乗車直後、大三郎のもとに一通の脅迫状が届く。今回の悪事を見逃してやる代わりに、ある乗客の手帳を盗み出せというのだが……。さらに、乗車していた次期駐日アメリカ大使の女性が行方不明に。続発する事件の黒幕を追い、十津川警部が九州を走る!

小説の目次

  1. 危険への出発
  2. 外務省
  3. 最終の日へ
  4. 女の経歴
  5. マッカーサーの副官
  6. 推理の飛躍
  7. 旅の終わり

冒頭の文

賀谷大三郎は現在、母親と二人で、東京都内のマンションで、暮らしているが、生まれは、母親の故郷、九州の鹿児島である。

小説に登場した舞台

  • 羽田空港(東京都大田区)
  • 福岡空港(福岡県福岡市博多区)
  • 博多駅(福岡県福岡市博多区)
  • クルーズトレイン「ななつ星」
  • 長崎駅(長崎県長崎市)
  • 由布院駅(大分県由布市)
  • 宮崎空港(宮崎県宮崎市)
  • 宮崎駅(宮崎県宮崎市)
  • 青島神社(宮崎県宮崎市)
  • 都城駅(宮崎県都城市)
  • 隼人駅(鹿児島県霧島市)
  • 鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)
  • 仙巌園(鹿児島県鹿児島市)
  • 阿蘇駅(熊本県阿蘇市)
  • 肥前大浦駅(佐賀県・太良町)
スポンサーリンク

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

警察関係者

  • 安藤:
    外務省の北米局長。
  • 剣持:
    熊本県警捜査一課の警部。
  • 伊地知:
    福岡県警の警部。

事件関係者

  • 賀谷大三郎:
    無職。母親と二人で都内のマンションに在住。鹿児島出身。
  • 賀谷松枝:
    63歳。賀谷大三郎の母親。
  • 柴田宏行:
    32歳。都内在住。4月9日から「ななつ星」で旅行をする夫婦。
  • 柴田加代:
    30歳。都内在住。4月9日から「ななつ星」で旅行をする夫婦。
  • 池田淳:
    上野の骨董商。「ななつ星」の乗客。
  • 池田佳子:
    池田淳の妻。
  • 細矢稔:
    MR商会の秘書課長。
  • シャリー・杉山・ケイコ:
    36歳。次期駐日アメリカ大使。「ななつ星」の乗客。
  • 川合麻里子:
    外務省の職員。シャリー・杉山・ケイコと同乗した「ななつ星」の乗客。
  • 柳沼大:
    「ななつ星」の乗客。
  • 水口芳男:
    60歳。「ななつ星」の乗客。

印象に残った名言、名表現

■いろいろな生き方がある。

今のところ、大三郎には、定職といえるようなものはない。金の匂いのするところに、首を突っ込んで、細々と、金を稼いでいるだけである。

感想

クルーズトレイン「ななつ星」は、豪華列車と呼ぶにふさわしい列車であり、100万円前後からという料金設定からも、その豪華さがあらわれている。庶民には憧れの列車でもある。

本作は、そんなクルーズトレイン「ななつ星」の車内の様子や、訪れる九州各地の様子が、詳細に描かれており、これを読むだけでも、ひとつの旅行案内にもなっている。

そうしたトラベル要素が満載だったのが本作の良さだろう。

ミステリーについては、戦中や戦後のエピソードが事件の動機につながっているという、2000年代行の十津川警部シリーズのひとつのパターンでもある。

この歴史組み込み型ミステリーについては、賛否両論があるのも事実。個人的にはあまり好きではないが、歴史をからめたダイナミックさが好きだという方もいる。

では、あなたが歴史組み込み型ミステリーにどんな感想をもつか?実際に読んで確かめてもらいたい。

コメント