初版発行日 2017年11月29日
発行出版社 角川書店
スタイル 長編
私の評価
【POINT】
謎の「青梅線レポート」を巡って起こる殺人事件!十津川警部が史上最強&最新の敵と対決!?
謎の「青梅線レポート」を巡って起こる殺人事件!十津川警部が史上最強&最新の敵と対決!?
あらすじ
奥多摩で「OMレポート、もしくは青梅線レポートを知らないか」と訪ね歩いていた男が刺殺された。被害者の足どりを追って奥多摩へ向かうことになった十津川警部。数ヶ月前、奥多摩町役場の助役の娘・亜紀も、同じ言葉を口にしていたが、行方不明になっていたことが判明する。十津川は、亜紀の部屋で見つけた30cmくらいのロボットを警察に持ち帰ったところ、そのロボットが爆発。さらに、AIの第一人者の謎の死、奥多摩で発見されるクローンの猿と、謎が謎を呼んでいく……。奥多摩で進行する、巨大な陰謀とは……。そして、十津川警部の前に現れたのは、今までにない最新の敵だった!?
小説の目次
- 奥多摩駅
- 移住者
- 二匹の猿
- 噴水と紙片
- 侵入
- 夜の世界
- 全てが終わる日
冒頭の文
青梅線は、中央本線の立川駅と奥多摩駅を結ぶ三七・二キロのJRの路線である。
小説に登場した舞台
- 奥多摩駅(東京都・奥多摩町)
- 青梅駅(東京都青梅市)
登場人物
警視庁捜査一課
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 北条早苗:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三田村功:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三上刑事部長:
刑事部長。十津川警部の上司。
事件関係者
- 長谷川浩:
35歳。長谷川通信の社長。立川のマンションに在住。中野の飲み屋街で死体となって発見された。 - 城戸一馬:
天才AI技術者。今年の元旦に死亡した。 - 市川大樹:
25歳。奥多摩町にある市川水道工事店の店主。行方不明になる。 - 原田:
奥多摩駅の駅長。 - 桜井:
奥多摩町役場の助役。 - 桜井亜紀:
桜井の娘。カメラマン。四谷三丁目のマンションに在住。行方不明になる。 - 木之内永世:
70歳。「日本パーマネント」の社長。奥多摩町に工場を建設予定。 - 坂本:
52歳。S大学の教授。クローンの研究をしている。国分寺にある「不老不死研究所」の研究員でもある。
その他の登場人物
- 市川明美:
市川大樹の妻。 - 三村:
自動車会社の顧問。AIや人型ロボットの研究をしている。 - 田中:
医師。 - 五十嵐大介:
30歳。奥多摩に移住をした夫婦。 - 五十嵐美由紀:
30歳。五十嵐大介の妻。 - 松木:
「不老不死研究所」の所長。 - 矢代豊:
「不老不死研究所」の研究員。 - 渡辺和之:
矢代豊の友人。草津の温泉研究所に勤務。 - 鏑木豊:
副総理大臣。
感想
本作は、ファンタジーな雰囲気満載のミステリーだったと思う。
殺人事件が起こり、十津川班はその捜査をしているのだが、犯人の目的はもっと壮大で、舞台となった奥多摩町を起点に、多摩地区を掌握し、占領地域を広げていくことであった。
実際、奥多摩の町が犯人たちによって完全に掌握されるという恐ろしい事態になった。ここまで来たら、もはや警察の出番はなく、自衛隊が出動する案件のような気もするが、まぁ、小説の世界でありフィクションなので。。。
最新のテクノロジーであるAIを駆使した犯罪であったが、最新分野も貪欲に吸収する、十津川警部シリーズらしさもあった。
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