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「愛と憎しみの高山本線」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

愛と憎しみの高山本線小説

初版発行日 1991年7月20日
発行出版社 文藝春秋
スタイル 短編集

私の評価 4.0

POINT】
次の日曜日に事件は起きる。さまざまな愛の果てに起きた殺人事件を十津川警部が追う傑作ミステリー4篇!
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あらすじ

1.愛と裏切りの石北本線

短編集「北の事件簿」に収録。下記を参照↓↓

→「北の事件簿

2.愛と孤独の宗谷本線

短編集「恋と哀しみの北の大地」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と哀しみの北の大地

3.愛と憎しみの高山本線

<次の月曜日に、Aを爆破する K>この謎に満ちた予告状が警察に送られてきた直後、成田空港のロビーで爆発事件が起きた。AとはAir Portのことだったのか!するとKとは誰のことなのか?

4.愛と絶望の奥羽本線

N興業の人事部長・井上剛は、妻の祐子との関係が冷え切っていた。今日、福島支店への出張に出かけると言った時、祐子は浮気を疑い猛烈に罵り、ナイフをもって暴れだした。井上は必死で祐子を抑えようとしもみ合いになり、気がついたら祐子が暖炉に頭をぶつけて倒れていた。「殺してしまった…」と覚った井上は、物取りの犯行に見せかけて出張に出かけたが……。

小説に登場した舞台

1.愛と裏切りの石北本線

短編集「北の事件簿」に収録。下記を参照↓↓

→「北の事件簿

2.愛と孤独の宗谷本線

短編集「恋と哀しみの北の大地」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と哀しみの北の大地

3.愛と憎しみの高山本線

  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 名古屋駅(愛知県名古屋市中村区)
  • 特急「ひだ」

4.愛と絶望の奥羽本線

  • 上野駅(東京都台東区)
  • 福島駅(福島県福島市)
  • 天童駅(山形県天童市)
  • 天童温泉(山形県天童市)
  • 鳴子温泉(宮城県大崎市)
  • 鳴子温泉駅(宮城県大崎市)
  • 秋田空港(秋田県秋田市)
  • 男鹿温泉(秋田県男鹿市)
  • 東能代駅(秋田県能代市)
  • 能代駅(秋田県能代市)

登場人物

1.愛と裏切りの石北本線

短編集「北の事件簿」に収録。下記を参照↓↓

→「北の事件簿

2.愛と孤独の宗谷本線

短編集「恋と哀しみの北の大地」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と哀しみの北の大地

3.愛と憎しみの高山本線

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。
  • 片山功:
    32歳。元T建設の社員。八王子郊外に在住。爆破予告の容疑者だったが首をつって死亡した。
  • 片山かおり:
    片山功の妻。数年前、火事で死亡した。
  • 近藤:
    警視庁の警部。十津川警部の同期。
  • 日比野みゆき:
    片山かおりの妹。
  • 小島修:
    T建設の社員。片山功の元同僚。
  • 望月隆一:
    T建設の社員。片山功の元同僚。

4.愛と絶望の奥羽本線

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。
  • 林:
    山形県警の刑事。
  • 森:
    秋田県警の警部。
  • 井上剛:
    40歳。N興業の人事部長。
  • 井上祐子:
    井上剛の妻。亡くなった副社長の娘。
  • 岡林:
    井上の秘書。
  • 田浦:
    N興業福島支店の支店長。
  • 工藤ひろみ:
    井上の不倫相手。銀座のクラブ「ミッドナイト」のホステス。
  • 青木勇:
    N興業の管理部長。
  • 佐伯:
    N興業の局長。
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感想

本作は、石北本線、宗谷本線、高山本線、奥羽本線という、4つの風情あふれるローカル線が登場した短編集である。

いずれも良作であったが、一つ挙げるなら「愛と絶望の奥羽本線」だろう。妻を殺してしまい愛人と一緒に逃げる逃避行、それを追う十津川警部の対比が面白かった。そして、意外な真相と真犯人を見破る十津川警部の名推理。

短いながらも、ハッとさせられる作品だった。

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