初版発行日 2013年12月31日
発行出版社 徳間書店
スタイル 長編
私の評価
【POINT】
犯人の狙いは何なのか?猟奇殺人に挑む十津川&亀井!
犯人の狙いは何なのか?猟奇殺人に挑む十津川&亀井!
あらすじ
群馬県嬬恋村の観光商工課特別係に任命された竹田清志と三木あずさは、キャベツ畑で首だけ出して埋められている女性の死体を発見した。被害者は、万座温泉に泊まっていた中野由美と判明。上田幸男と名乗る男と、大きなボストンバッグを持って毎日出かけていたという。しかし、東京・成城にある由美の自宅を捜索すると、本物の中野由美の死体が発見されたのだ……!?
小説の目次
- キャベツ畑で
- 世田谷区成城
- 事件の核心へ
- 嬬恋が消える
- 若い二人と大物と
- 村長選挙
- 最後の決戦
冒頭の文
群馬県の嬬恋村役場に、最近、新人が二人入った。一人は、竹田清志、二十五歳。もう一人は、三木あずさ、二十四歳の二人である。
小説に登場した舞台
- 嬬恋村役場(群馬県・嬬恋村)
- 万座温泉(群馬県・嬬恋村)
- 上野駅(東京都台東区)
- 特急「草津」
登場人物
警視庁捜査一課
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 北条早苗:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三田村功:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三上刑事部長:
刑事部長。十津川警部の上司。
嬬恋村の人々
- 竹田清志:
25歳。嬬恋村役場の新人職員。観光商工課特別係に就任。 - 三木あずさ:
24歳。嬬恋村役場の新人職員。観光商工課特別係に就任。 - 大久保:
嬬恋村の村長。 - 白井豊:
45歳。大久保村長の親戚。 - 井上:
嬬恋村の地主。 - 青木:
嬬恋村の地主。 - 加藤喜一郎:
嬬恋村の地主。
事件関係者
- 中野由美:
60歳。世田谷区成城のマンションに在住。資産家。自宅で死体となって発見された。 - 長谷川久美子:
新宿西口に本社のある人材派遣会社「ジャパン21」の社長。「ライオンズクラブ」の会員。 - 旭川修:
59歳。財団法人「日本再生事業団」の理事長。月島の高層マンションに在住。 - 太田慶介:
38歳。詐欺の前科あり。財団法人「日本再生事業団」のOB。竹田清志と三木あずさの殺人未遂事件で自首してきた男。 - 梶山雄一郎:
保守党の代議士。財団法人「日本再生事業団」の顧問。 - 足立達也:
50歳。経営コンサルタント。元M大学経済学部の教授。 - 三浦勲:
48歳。無職。中野由美殺人事件で自首してきた男。
その他の登場人物
- 青山:
群馬県警捜査一課の警部。 - 北園幸一郎:
財団法人「ルネッサンス土地」の事務局長。 - 浅井淳:
「ルネッサンス土地」の代表。国交省の元大臣。 - 栗山:
大手町にある「ライオンズクラブ」の職員。 - 松本:
人材派遣会社「ジャパン21」の広報部長。
印象に残った名言、名表現
なし。
感想
本作は、嬬恋村を舞台にした、土地の買い叩きと乗っ取り、政治闘争を舞台にした事件である。最終的には、嬬恋村の村長選挙で、嬬恋村の1/3を嬬恋村から独立させようとする企みと、地元の嬬恋村を守ろうとする村民との対決になった。
全体的にストーリーも文体もお硬い内容だったのが残念だった。
十津川警部シリーズの過去作品は、お硬い”社会派ミステリー”の場合でも、哀愁や旅情、そして人情たっぷりに描かれる描写がたくさんあったのだが、本作は、ただただお硬い内容がずっと続いているのである。
はっきり言うと、読んでいて疲れるのだ。ここが残念である。
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