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「京都嵐電殺人事件」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

京都嵐電殺人事件小説

初版発行日 2011年3月18日
発行出版社 光文社
スタイル 長編

私の評価 3.8

POINT】
十津川警部が犯人の秘められた動機を追う!
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あらすじ

京都の名所旧蹟を結ぶ路面電車、京福電鉄。通称「嵐電」愛好家の集いが「嵐電会」だ。その結成一周年記念のイベントが開かれた。嵐電だけを使って三ヶ所の神社仏閣を巡り写真を撮影、タイムと写真の優劣を競うレースだ。優勝者には五百万円の賞金が出るという。ところが、レース途中、参加者の夫婦が他殺体で発見された!

小説の目次

  1. あるレース
  2. 東京と京都の間
  3. 京都スケッチ
  4. 嵐電会の真実
  5. 過去の怨念
  6. 嵐電と江ノ電
  7. 全ての終わり

冒頭の文

京都の人々から、親しく嵐電と呼ばれている電車がある。正確には、京福電気鉄道である。

小説に登場した舞台

  • 嵐山駅(京都府京都市右京区)
  • 鞍馬山(京都府京都市左京区)
  • 鞍馬寺(京都府京都市左京区)
  • 四条大宮駅(京都府京都市下京区)
  • 西院駅(京都府京都市右京区)
  • 蚕ノ社駅(京都府京都市右京区)
  • 車折神社駅(京都府京都市右京区)
  • 太秦広隆寺駅(京都府京都市右京区)
  • 広隆寺(京都府京都市右京区)
  • 帷子ノ辻駅(京都府京都市右京区)
  • 京都駅(京都府京都市下京区)
  • 北野白梅町駅(京都府京都市北区)
  • 北野天満宮(京都府京都市上京区)
  • 等持院駅(京都府京都市北区)
  • 龍安寺(京都府京都市右京区)
  • 千本ゑんま堂 引接寺(京都府京都市上京区)
  • 六道珍皇寺(京都府京都市東山区)
  • 京都府立図書館(京都府京都市左京区)
  • 禅林寺 (永観堂)(京都府京都市左京区)
  • 熱海(静岡県熱海市)
  • 海老名サービスエリア(神奈川県海老名市)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

京都府警

  • 三浦:
    京都府警生活安全課の警部。
  • 沼田:
    京都府警捜査一課の警部。
  • 早川:
    京都府警捜査一課の刑事。

嵐電会

  • 岩田浩一:
    45歳。出版会社Kの編集長。嵐電会の会長。
  • 後藤大輔:
    26歳。フリーカメラマン。嵐電会のメンバー。
  • 神谷要:
    30歳。国交省の職員。嵐電会のメンバー。5年前、嵐電と江ノ電の座談会に江ノ電側として出席した。鞍馬山で死体となって発見された。
  • 神谷理香:
    30歳。神谷要の妻。小野寺法律事務所の非常勤社員。嵐電会のメンバー。鞍馬山で死体となって発見された。
  • 北条綾乃:
    21歳。S大学に通う大学4年生。嵐電会のメンバー。
  • 井上あすか:
    21歳。S大学に通う大学4年生。嵐電会のメンバー。
  • 村西美奈子:
    51歳。夫に先立たれた未亡人。嵐電会のメンバー。

事件関係者

  • 北林亜紀:
    35歳。資産家の娘。渋谷区初台のマンションに在住。嵐電会に応募したが落選した。5年前、嵐電と江ノ電の座談会に江ノ電側として出席した。自宅マンションで死体となって発見された。
  • 大河内理江:
    5年前、嵐電と江ノ電の座談会に嵐電側として出席した女性。数年前に自殺した。

その他の登場人物

  • 谷村:
    国交省の課長。神谷要の上司。
  • 小野寺:
    神谷理香が働いていた小野寺法律事務所の所長弁護士。
  • 渡辺:
    40歳。小野寺法律事務所の弁護士。
  • 北林亜矢子:
    北林亜紀の母親。
  • 足立隆一郎:
    62歳。西新宿に事務所をかまえる弁護士。元検事。雑誌「旅のしおり」の寄稿者。
  • 広野由美子:
    京都市長の秘書。雑誌「旅のしおり」の寄稿者。
  • 高橋源太郎:
    京都観光協会会長。5年前、嵐電と江ノ電の座談会に嵐電側として出席した。
  • 川島明:
    京都新報の記者。5年前、嵐電と江ノ電の座談会に嵐電側として出席した。
  • 野原春樹:
    5年前、嵐電と江ノ電の座談会に江ノ電側として出席した。
  • 木下夫妻:
    永観堂近くに在住。大河内理江の縁戚。
  • 島田:
    新京都放送のアナウンサー。
  • 黒田:
    嵐電本社の広報担当。
  • 坂本:
    新都心タクシーの運転手。
  • 橋口:
    新都心タクシーの運転手。事故を起こして熱海の病院に入院中。
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感想

本作は、タイトル通り、京都嵐電の沿線を舞台にした事件であった。

京都嵐電の駅や沿線のスポットがこまかく描かれており、かつて京都に在住していた西村京太郎先生らしい、京都のエピソードも満載だった。

ミステリーとしては並だとは思うし、最後は、

(これで事件は解決したな)と、十津川は、思った。

と、終わらせ方の一つのパターンを持ってきたのは残念であったが、京都嵐電沿線がたくさん登場するので、地元の方にとっては楽しめる作品だと思う。

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