初版発行日 2019年3月5日
発行出版社 集英社
スタイル 長編
私の評価
【POINT】
坂本龍馬を警固した十津川村の剣豪が、現代の殺意を煽る!?京都と秘境十津川村を舞台に描く歴史&旅情ミステリー!
坂本龍馬を警固した十津川村の剣豪が、現代の殺意を煽る!?京都と秘境十津川村を舞台に描く歴史&旅情ミステリー!
あらすじ
東京の会社員梶本が、自宅で刺殺された。歴史研究会会員の彼の日記には、京都で十津川郷士中井庄五郎を知り、奈良十津川村へ行ったと書かれていた。捜査にあたる十津川警部は、庄五郎に惹かれた被害者の思いを探ろうと京都へ。庄五郎の墓が、坂本龍馬の墓に寄り添うように建つのを見て…。明治維新直前に死んだ幕末の志士たちを巡る歴史の闇が、驚愕の殺人を呼ぶ!?
小説の目次
- 君は中井庄五郎を知っていますか?
- 十津川村と明治維新
- 「奇は貴なり」
- 小説「奇は貴なり」の続き
- 「奇は貴なり」の続きと事件
- 「奇は貴なり」の終章
- 若き志士と現代の若者たち
冒頭の文
今年は明治維新百五十年といわれる。それがめでたいことなのか、そうでないのかは、明治維新をどうとらえるかによって、違ってくるだろう。
小説に登場した舞台
- 京都霊山護國神社(京都府京都市東山区)
- 霊山歴史館(京都府京都市東山区)
- 十津川村立 歴史民俗資料館(奈良県・十津川村)
- 京都駅(京都府京都市下京区)
- 中井庄五郎生誕地碑(奈良県・十津川村)
登場人物
警視庁捜査一課
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
事件関係者
- 梶本文也:
35歳。東京都中央区にある会社に勤めるサラリーマン。アマチュアの歴史研究家。三鷹市内のマンションに在住。自宅で死体となって発見された。 - 木下恵:
梶本文也の友人。アマチュアの歴史研究家。 - 青山京次:
アマチュアの歴史研究家。 - 近藤信:
アマチュアの歴史研究家。S大学に通う大学生。 - 池野英文:
アマチュアの歴史研究家。
その他の登場人物
- 菅原:
京都府警の警部。 - 市橋:
60歳。十津川村役場の職員。
感想
本作は、歴史小説組込み型のミステリーであった。
作品タイトルの通り、坂本龍馬と中井庄五郎のお話である。ここら辺りの歴史に興味がある人は、楽しく読めるかもしれない。が、ミステリーを期待している人は、他の作品を読むことをおすすめする。
十津川警部シリーズでは、こうした歴史組込み型作品以外にも、良質なミステリー作品はたくさんある。
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