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「東京上空500メートルの罠」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

東京上空500メートルの罠小説

初版発行日 2008年12月19日
発行出版社 双葉社
スタイル 長編

POINT】
飛行船のシージャック事件!北は北海道から南は沖縄まで。十津川班が犯人を追う!
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あらすじ

桶川運航基地から招待客七名を乗船させ東京遊覧に飛び立った世界最大の飛行船ツェッペリンNT号がハイジャックされた。犯人からのたびかさなる要求に応じて事件は解決したかに思えたが……。初の犯罪に十津川警部が挑む!!

小説の目次

  1. 突然の危機
  2. 北東へ進路を取れ
  3. パラシュート降下
  4. 訓練空域
  5. 着地点は遠野
  6. 高度を維持せよ
  7. 嵐のち快晴

冒頭の文

その日、四月五日、埼玉県にある、民間飛行場の一角に、現在、世界でいちばん巨大な飛行船、ツェッペリンNTワンが係留され、これから乗り込む、八人の乗客を、待っていた。

小説に登場した舞台

  • 調布飛行場(東京都調布市)
  • 三沢基地(青森県三沢市)
  • 遠野(岩手県遠野市)
  • 花巻空港(岩手県花巻市)
  • 福島駅(福島県福島市)
  • 青森港(青森県青森市)
  • 青森駅(青森県青森市)
  • 青森空港(青森県青森市)
  • 函館港(北海道函館市)
  • 函館駅(北海道函館市)
  • 羽田空港(東京都大田区)
  • 新千歳空港(北海道千歳市)
  • 室蘭港(北海道室蘭市)
  • 石垣島(沖縄県石垣市)
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登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 田中大輔:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 片山明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

警察&自衛隊関係者

  • 前田武史:
    35歳。航空自衛隊飛行団の隊長。
  • 斉藤:
    航空自衛隊飛行団の隊員。
  • 森:
    航空自衛隊飛行団の隊員。
  • 小暮:
    航空自衛隊飛行団の隊員。
  • 安田:
    遠野警察署の刑事。
  • 小野田:
    北海道警の警部。
  • 内藤:
    北海道警の警部。

事件関係者

  • 島崎幸彦:
    65歳。Rテレビの社長。飛行船の乗客。
  • 遠山和久:
    55歳。建設会社の社長。飛行船の乗客。
  • 寺脇幸平:
    66歳。総合商社の社長。飛行船の乗客。
  • 松岡明:
    39歳。エース広告の社長。飛行船の乗客。
  • 高見圭子:
    56歳。アパレル会社の社長。飛行船の乗客。
  • 長谷川浩二:
    35歳。IT会社の社長。飛行船の乗客。
  • 南みゆき:
    32歳。女優。飛行船の乗客。
  • 井川隆:
    50歳。飛行船の機長。
  • 三浦徹:
    42歳。飛行船の副操縦士。
  • 木村由美:
    28歳。飛行船のアテンダント。
  • 佐藤:
    ジャパン天空㈱の社長秘書。
  • 谷川優:
    50歳。パイロット。
  • 野口光太郎:
    東北航空の社長。会社が倒産し自殺。
  • 野口隆弘:
    30歳。野口光太郎の息子。
  • 谷川佐知子:
    42歳。谷川優の妻。
  • 本間圭介:
    35歳。谷川佐知子の弟。元陸上自衛隊。
  • 大石雄一:
    36歳。倒産した東北航空の副社長。
  • 中川四郎:
    36歳。元プロ野球選手。
  • 仙道要:
    40歳。電子工学のプロ。
  • 佐伯大輔:
    38歳。遠山建設の社員。
  • 渡辺元:
    38歳。遠山建設の社員。

その他の登場人物

  • 小堺:
    ジャパン天空㈱の社長。
  • 後藤:
    ジャパン天空㈱の社員。飛行船の専門家。
  • 島崎次郎:
    島崎幸彦の弟。Rテレビの副社長。
  • 早川保:
    ジャパン天空㈱のパイロット。
  • 江口:
    ジャパン天空㈱の広報担当。

印象に残った名言、名表現

■遠野の景色。

JR遠野駅の周辺は、普通の、近代的な街並みである。しかし、市街地から一歩離れると、とたんに、遠野の、原風景のような、広々とした畑と田んぼが広がっている。

感想

飛行機に乗っていて、毎度、思うのは、「事故が起きたら、間違いなく死ぬだろう」である。これだけの巨大な物体が、空高く飛び、もの凄いスピードで走る。当然、信じられないくらいの圧力がかかる。

こんな物体が、墜落したら、人間の身体が耐えられるはずがない。もちろん、逃げ場などあるはずがない。飛行機の離着陸時は、いつも怖い。何度乗っても慣れない。

だから、ハイジャック事件は、緊張感が凄まじいのだ。本作を読んで、改めてそう感じる。

本作は、初っ端から、ハイジャック事件が起こる。いきなり、緊張に包まれる。そして、物語の世界にグッと引き込まれていく。いつ何が起こるかわからないこの緊張感。これが本作の最後まで続いたのだ。

とにかく、ワクワクドキドキが止まらない。そんな2時間を過ごしたい方は、本作を読むことをおすすめする。しかも、飛行機ではなく、飛行船というのがまた面白い。

ちなみに、十津川警部シリーズでは、”ジャック事件”を扱った作品も、数多く刊行されている。

豪華客船がシージャックされた「飛鳥Ⅱの身代金」、九州新幹線がトレインジャックされた「九州新幹線マイナス1」、特急オーシャンアロー号がトレインジャックされた「南紀オーシャンアロー号の謎」、韓国新幹線がトレインジャックされた「韓国新幹線を追え」。

これらの”ジャックシリーズ”も、おすすめだ。

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