〈景品表示法に基づく表記〉当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

特急「ゆうづる3号」の証言/感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

特急「ゆうづる3号」の証言小説

初版発行日 2012年7月25日
発行出版社 角川書店
スタイル 短編集

私の評価 4.0

POINT】
十津川警部は狡猾な罠を見破ることができるか?傑作鉄道ミステリー短編集!
スポンサーリンク

あらすじ

1.特急「ゆうづる3号」の証言

一人旅中の三浦あや子は田沢湖でベンツに乗った実業家・田代に声をかけられる。気軽に乗せてもらうが、車中で暴行を受けてしまう。その時、傍の線路を特急「ゆうづる3号」が通過する。同日、都内で会社社長が絞殺体で発見される。容疑者として田代の名前が挙がるも、あや子が特急の通過を目撃したことで田代は殺人事件のアリバイが成立することに。

2.18時24分東京発の女

新幹線「ひかり165号」の車掌・木下は、グリーン車に乗っている男のことが気になっていた。なぜなら、隣に美女を連れていたからだ。この男は先週も同じグリーン車に乗って今日とは違う美女を乗せていた。しかし、男の隣に座っていた美女がその後、行方不明になったことを知る……。

3.日曜日には走らない

短編集「会津若松からの死の便り」に収録。下記を参照↓↓

→「会津若松からの死の便り

4.首相暗殺計画

十津川警部シリーズではないため、割愛。

5.寝台特急六分間の殺意

短編集「レールを渡る殺意の風」に収録。下記を参照↓↓

→「レールを渡る殺意の風

小説に登場した舞台

1.特急「ゆうづる3号」の証言

  • 羽田空港(東京都大田区)
  • 盛岡駅(岩手県盛岡市)
  • 特急「たざわ」
  • 田沢湖駅(秋田県仙北市)
  • 玉川温泉(秋田県仙北市)

2.18時24分東京発の女

  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 姫路駅(兵庫県姫路市)
  • 深大寺(東京都調布市)
  • 浦安(千葉県浦安市)
  • 高尾山(東京都八王子市)

3.日曜日には走らない

短編集「会津若松からの死の便り」に収録。下記を参照↓↓

→「会津若松からの死の便り

4.首相暗殺計画

十津川警部シリーズではないため、割愛。

5.寝台特急六分間の殺意

短編集「レールを渡る殺意の風」に収録。下記を参照↓↓

→「レールを渡る殺意の風

登場人物

1.特急「ゆうづる3号」の証言

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。
  • 水野:
    25歳。下高井戸署の刑事。
  • 三浦あや子:
    28歳。N製薬に勤務するOL。田沢湖に旅行をした帰り、田代宏に暴行される。
  • 田代宏:
    西新宿にある田代興産の社長。三浦あや子の暴行容疑で逮捕された。
  • 山崎信次郎:
    54歳。山崎興業の社長。池上の豪邸に在住。自宅で死体となって発見された。
  • 山崎信也:
    山崎信次郎の息子。山崎興業傘下の山崎ファイナンスの社長。

2.18時24分東京発の女

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 田原(通常は田島という名前で登場する):
    中央新聞社会部の記者。十津川警部の大学時代の同級生。
  • 池田:
    45歳。新幹線「ひかり165号」の専務車掌。
  • 木下:
    新幹線「ひかり165号」の車掌長。
  • 京子:
    池田の妻。
  • 河野由紀:
    28歳。銀座のクラブ「パピヨン」のママ。月島のマンションに在住。行方不明になる。その後、高尾山で死体となって発見された。
  • 矢木:
    銀座のクラブ「パピヨン」のマネージャー。
  • 河野みどり:
    河野由紀の妹。女子大生。
  • 鹿取ゆう子:
    銀座のクラブ「カトリ」のママ。一ヶ月前、行方不明になる。その後、東京湾で水死体となって発見された。
  • 大木敏夫:
    50歳。銀座にある貸しビル会社「桜建物」の社長。
  • 沢木:
    大木敏夫の秘書。
  • 黒川武:
    貸しビル会社「桜建物」の営業第一課長。

3.日曜日には走らない

短編集「会津若松からの死の便り」に収録。下記を参照↓↓

→「会津若松からの死の便り

4.首相暗殺計画

十津川警部シリーズではないため、割愛。

5.寝台特急六分間の殺意

短編集「レールを渡る殺意の風」に収録。下記を参照↓↓

→「レールを渡る殺意の風

スポンサーリンク

感想

本作は、十津川警部シリーズが4作、西村京太郎先生オリジナル短編が1作収録された短編集である。どれもレベルの高い作品が収録されているが、一つ挙げるなら、表題作となった「特急「ゆうづる3号」の証言」だろう。

殺人のアリバイを偽装するために、若い女性に暴行するという珍しい事件であり、女性からしたら許せないアリバイトリックだった。

のアリバイ偽装は列車の時刻表トリックがセットになり、随分、手のこんだトリックで、十津川警部と亀井刑事のアリバイ崩しも見事であったと思う。

コメント