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「伊良湖岬 プラスワンの犯罪」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

伊良湖岬 プラスワンの犯罪小説

初版発行日 2010年12月31日
発行出版社 徳間書店
スタイル 長編

私の評価 2.2

POINT】
姿なきスナイパーの次なる標的は??犯人の足取りを追って十津川と亀井が伊良湖に向かう!
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あらすじ

中学の同級生だったカメラマン・野中の遺作展に出かけた十津川は、渥美あつみ半島・伊良湖岬いらごみさきで撮影された写真に、連続狙撃事件の容疑者・水沼大輔によく似た男が写っていることに気づいた。水沼は元自衛隊員で、捜査中の二つの狙撃そげき事件で使用された弾丸が、水沼が購入した銃の線条痕せんじょうこんと一致していたのだ!水沼の足取りを追って伊良湖に向った十津川と亀井に第三の狙撃事件の知らせが…。 

小説の目次

  1. 狙撃銃
  2. 伊勢島羽港いせとばこう
  3. 川口工業
  4. 危機一髪
  5. 拡大する事件
  6. きつねたぬきの間
  7. 最後の戦い

冒頭の文

警視庁捜査一課の十津川警部に、招待状が届いた。警視庁の十津川宛てに、招待状が届くのは、珍しいことである。

小説に登場した舞台

  • 豊橋駅(愛知県豊橋市)
  • 新豊橋駅(愛知県豊橋市)
  • 三河田原駅(愛知県田原市)
  • 伊良湖港(愛知県田原市)
  • 伊良湖岬(愛知県田原市)
  • 南紀白浜空港(和歌山県・白浜町)
  • 白良浜(和歌山県・白浜町)
  • 白浜駅(和歌山県・白浜町)
  • 特急「ワイドビュー南紀8号」
  • 多気駅(三重県・多気町)
  • 鳥羽駅(三重県鳥羽市)
  • 鳥羽港(三重県鳥羽市)
  • 神島(三重県鳥羽市)
  • 三鷹(東京都三鷹市)
  • 北千住(東京都足立区)
  • 成田空港(千葉県成田市)
  • 九十九里浜(千葉県・九十九里町)
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登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 田中大輔:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 片山明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 井上:
    警視庁捜査一課の警部。十津川班とともに連続狙撃事件を捜査している。
  • 吉田:
    警視庁捜査一課・井上班の刑事。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

事件関係者

  • 野中博之:
    40歳。カメラマン。十津川警部の中学校の同級生。急死した。
  • 山口秀和:
    代議士。埼玉県知事選の候補者。何者かに射殺される。 
  • 小笠原正道:
    60歳。N重工の社長。創業100周年パーティの会場で何者かに狙撃された死亡した。
  • 水沼大輔:
    30歳。元陸上自衛隊員。連続狙撃事件の容疑者。
  • 望月光平:
    65歳。サラ金会社「平和」の社長。首都高速羽田線の勝島付近を車で走行中、狙撃されて車が側壁に衝突し死亡した。
  • 斉藤五郎:
    35歳。望月光平の運転手。首都高速羽田線の勝島付近を車で走行中、狙撃されて車が側壁に衝突し負傷した。
  • 太田垣進:
    新宿西口にある「世界情勢研究所」の社長。神島に別荘をもつ。世田谷区世田谷に在住。
  • 川口稔:
    ノーベル物理学賞を受賞した科学者。三鷹に本社のある川口工業の社長。
  • ミスター・ファーガス:
    アメリカのファーガス財団の理事長。

その他の登場人物

  • 浅井:
    白浜警察署の刑事。
  • 田島:
    中央新聞社会部の記者。十津川警部の大学時代の同級生。
  • 野中弓枝:
    野中博之の妻。
  • 浜中優太郎:
    著名なカメラマン。
  • 望月文子:
    60歳。望月光平の妻。
  • 望月光司:
    35歳。望月光平の息子。サラ金会社「平和」の副社長。
  • 中西清美:
    35歳。太田垣進の秘書。
  • 三木本:
    総理大臣。
  • 原口孝三郎:
    M重工の社長。
  • 秋山:
    原口孝三郎の秘書。
  • 西野栄太郎:
    ノーベル賞を受賞した科学者。
  • 矢代勝:
    川口稔の秘書。
  • 田中:
    三鷹市内にあるN建設の設計部長。
  • 長谷川:
    北千住にある「長谷川メタル」の社長。
  • 渡辺康介:
    ファーガス財団のアジア地区責任者。
  • 金子健太郎:
    42歳。川口工業の社員。
  • 丸山覚:
    28歳。川口工業の社員。
  • 羽田三郎:
    S大学経済学部の准教授。
  • 牛島:
    50歳。日本航空貨物機の操縦士。
  • 山岡:
    35歳。日本航空貨物機の副操縦士。

印象に残った名言、名表現

なし。

感想

連続狙撃事件の背後にひそむ、黒幕と陰謀を暴くのが本作のテーマである。その陰謀とは、天才科学者と資産家、元自衛隊員が共謀し、兵器をアメリカに売り込んで金儲けをたくらむというのが、筋書きであった。

ただ、事件そのものは、激しくド派手な展開ばかりが続いた。連続狙撃事件も派手といえば派手だが、その後は、レーザー光線でヘリコプターを次々と爆発させたりもする。しかも在日米軍のヘリコプターもである。

さらに、巨大な建物の爆破、飛行機のハイジャックなどが続く。戦争下の国や治安が極めて悪い国で起こりそうな展開であり、ハリウッド映画でも見ているかのようだった。

今の日本人のメンタリティを考えると、現実離れし過ぎており、すべてが大味に感じてしまった。はっきり言うと、残念な作品である。

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