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「湖西線 12×4の謎」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

湖西線 12×4の謎小説

初版発行日 2005年11月30日
発行出版社 角川書店
スタイル 長編

私の評価 3.1

POINT】
謎が謎を呼ぶ不可解な連続殺人に十津川が挑む!
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あらすじ

十津川班の日下刑事は、叔父で元刑事・黒田伸行のマンションを訪れた。黒田の娘から、父と連絡が取れないと相談を受けたからだ。部屋で日下が目にしたものは、何者かの死体だった! さらにその現場には「KOKOKU12×4」という謎のメッセージが……。やがて黒田の死体が琵琶湖で発見され、十津川は現場へ飛んだ。が、第三の死体が!?

小説の目次

  1. KOKOKU
  2. 近江今津駅
  3. 遺骨
  4. 絵馬の言葉
  5. 第三の死体
  6. 切迫
  7. 終わりよければ

冒頭の文

約束どおりに、日下刑事は、退庁後、新宿の喫茶店で、黒田真紀に会った。真紀は二十三歳。S大を出て、現在はOLである。

小説に登場した舞台

  • 近江今津駅(滋賀県高島市)
  • 京都駅(京都府京都市下京区)
  • 特急「雷鳥17号」
  • 白鬚神社(滋賀県高島市)
  • 四条河原町(京都府京都市下京区)
  • 近江舞子駅(滋賀県大津市)
  • 今津港(滋賀県高島市)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 本多時孝:
    警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

警察関係者

  • 桜井:
    滋賀県警の警部。
  • 中村:
    警視庁捜査二課の警部。

事件関係者

  • 黒田真紀:
    23歳。OL。日下刑事の見合い相手。
  • 黒田信行:
    黒田真紀の父親。日下刑事の叔父。元警視庁の刑事。現在は私立探偵をしている。渋谷区初台のマンションに在住。琵琶湖で水死体となって発見された。
  • 後藤康男:
    42歳。以前、三浦工業絡みの詐欺事件の容疑者になっていた。黒田信行のマンションの部屋で死体となって発見された。
  • 三浦俊太郎:
    三浦重工業の元社長。現在は滋賀県高島市に在住。
  • 三浦文子:
    三浦俊太郎の妻。三条河原町にある扇子店の娘。
  • 三浦亜希:
    25歳。三浦俊太郎の親戚。世田谷区太子堂のマンションに在住。
  • 溝口洋二:
    41歳。K組の幹部。琵琶湖で死体となって発見された。
  • 川上:
    K組の幹部。
  • 坂口:
    K組の幹部。

三浦重工業

  • 福田清之:
    社長。
  • 水野健介:
    重役。
  • 原辰三郎:
    重役。
  • 寺西博司:
    重役。
  • 江上久典:
    重役。
  • 青野明:
    重役。

その他の登場人物

  • 田中久助:
    65歳。琵琶湖に注ぐS川の川岸に住む老人。
  • 田中ヒデ:
    田中久助の妻。
  • 青木:
    生命保険会社S社の人事課長。
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印象に残った名言、名表現

なし。

感想

本作は、日下刑事の叔父で、元警視庁の刑事・黒田信行が失踪し、彼の部屋から身元不明の死体が発見されたことが発端となった。

黒田信行の娘で日下刑事の見合い相手だった黒田真紀も登場するのだが、日下刑事との関係が発展することがなく、序盤以降は登場しないし、二人の関係にも触れられない。ここが少し、残念であった。二人の関係性を発展させれば、面白みが増したのではないかと思う。

事件の背景には三浦重工業の詐欺事件があった。この詐欺事件を前経営者にすべて押しつけようとした。実行犯として暴力団が絡んでいる。

これは十津川警部シリーズでよくあるパターンである。

そして、事件序盤の重要な謎である「KOKOKU 12×4」について、これが湖西線につながり、ある程度の推理はしているのだが、最後まで明確な答えが示されなかったのが残念であった。

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