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十津川班捜査行「湘南情死行」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

湘南情死行小説

初版発行日 2008年5月20日
発行出版社 祥伝社
スタイル 短編集

私の評価 4.0

POINT】
十津川警部をはじめ、北条早苗、亀井、日下といったお馴染みの刑事たちが難事件に挑む傑作短編集!
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あらすじ

1.湘南情死行

短編集「十津川捜査班の「決断」」に収録。下記を参照↓↓

→「十津川捜査班の「決断」

2.恋と復讐の徳島線

短編集「恋と裏切りの山陰本線」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と裏切りの山陰本線

3.死への週末列車

カメラマンの中村明は仕事で和倉温泉の写真を撮るために、大阪駅から「ゆぅトピア和倉」に乗った。列車内で知り合った島村真理子からもらったビールを飲んだ後、眠ってしまい、気がついたら、列車内で男が死んでいた。被害者は中村がお金を借りているサラ金会社の乗務で、凶器となったのは中村のカメラだった!

4.愛と孤独の宗谷本線

短編集「恋と哀しみの北の大地」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と哀しみの北の大地

5.青に染った死体

10月に入ってすぐの日曜日、休暇のとれた亀井刑事は息子と娘を連れて、伊豆急リゾート21に乗った。伊豆稲取駅の手前を走っているとき、海に浮かぶクルーザーから女性が海に転落するのを目撃する。その後、クルーザーから落ちたモデルの野見ゆう子は死亡したことが判明。一緒にクルーザーに乗っていた浜田実が容疑者として浮上するが、誰も彼が突き落としたところを見ていなかった……。

小説に登場した舞台

1.湘南情死行

短編集「十津川捜査班の「決断」」に収録。下記を参照↓↓

→「十津川捜査班の「決断」

2.恋と復讐の徳島線

短編集「恋と裏切りの山陰本線」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と裏切りの山陰本線

3.死への週末列車

  • 特急「ゆぅトピア和倉」
  • 大阪駅(大阪府大阪市北区)
  • 金沢駅(石川県金沢市)

4.愛と孤独の宗谷本線

短編集「恋と哀しみの北の大地」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と哀しみの北の大地

5.青に染った死体

  • 伊豆急リゾート21
  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 熱海駅(静岡県熱海市)
  • 伊豆稲取駅(静岡県・東伊豆町)
  • 伊豆急下田駅(静岡県下田市)
  • 特急「踊り子号」
  • 下田港(静岡県下田市)

登場人物

1.湘南情死行

短編集「十津川捜査班の「決断」」に収録。下記を参照↓↓

→「十津川捜査班の「決断」

2.恋と復讐の徳島線

短編集「恋と裏切りの山陰本線」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と裏切りの山陰本線

3.死への週末列車

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 中村明:
    カメラマン。世田谷区在住。
  • 柴田めぐみ:
    中村明が特急「ゆぅトピア和倉」で出会った女性。銀座のクラブのホステス。四谷三丁目のマンションに在住。中村には島村真理子と名乗っていた。
  • 竹下幸次:
    サラ金「ロビンス」の乗務。特急「ゆぅトピア和倉」で死体となって発見された。
  • 平田悠一郎:
    雑誌社のオーナーで総会屋。柴田めぐみの恋人。

4.愛と孤独の宗谷本線

短編集「恋と哀しみの北の大地」に収録。下記を参照↓↓

→「恋と哀しみの北の大地

5.青に染った死体

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 山下:
    32歳。静岡県警の刑事。
  • 矢部:
    静岡県警の警部。
  • 亀井健一:
    亀井刑事の息子。
  • 亀井マユミ:
    亀井刑事の娘。
  • 亀井公子:
    亀井刑事の妻。
  • 野見ゆう子:
    25歳。モデル。東伊豆沖でクルーザーから転落して死亡する。
  • 浜田実:
    39歳。銀座の宝石商。野見ゆう子と一緒にクルーザーに乗っていた。
  • 広田茂夫:
    フリーライター。
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感想

本作は、十津川班のメンバーが活躍した短編を集めた作品である。それぞれ、西本刑事、十津川警部、日下刑事、北条早苗刑事、亀井刑事が主人公になり、事件を解決した。

いずれも、長編では見られないプライベートな部分が描かれており、面白さがあるが、一つ挙げるならば、日下刑事が主人公の「死への週末列車」である。

豪雪で止まってしまった特急「ゆぅトピア和倉」の車内で起こる殺人事件で、日下刑事がひとりで事件を解決する話。吹雪が降り止まず、極寒のなか、焚き火をして暖を取ったりするなど、命が危険な状況の中での捜査がスリリングだった。

最後に、本作刊行にあたって発表された、西村京太郎先生のことばを紹介しておこう。

十津川班の各刑事が主役です。もちろん、十津川警部のサポートはありますが、各人の人間味を前面に出して物語を仕上げてあります。十津川の書店通い、カメさんの子煩悩ぶり、西本刑事のデートなど、意外な一面も事件解決とともに楽しんでください。

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