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十津川警部「怒りと悲しみのしなの鉄道」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

怒りと悲しみのしなの鉄道小説

初版発行日 2019年1月11日
発行出版社 実業之日本社
スタイル 長編

私の評価 2.5

POINT】
列車爆破事件の動機は警察への復讐か、それとも……?
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あらすじ

後藤警視総監が誘拐された。犯人の山中悦夫は、二年前に起きた列車爆破事件の真犯人を、一週間以内に捜し出せと要求した。当時の警視総監・永井はじめ二十二人が死亡したこの事件では、山中の父親・晋吉が逮捕され、容疑を否認したにもかかわらず死刑判決を受けていた。当時捜査を担当し、再捜査を指示された十津川警部は亀井刑事とともに軽井沢からしなの鉄道に乗りこむが…!?

小説の目次

  1. 警視総監
  2. 誰がはかりごとを為す
  3. 小諸と上田
  4. 容疑者たち
  5. 七人のサムライ
  6. 抗争
  7. 怒りと悲しみ

冒頭の文

いきなり、三上刑事部長がいった。「これは絶対に極秘だが、後藤有一郎警視総監が誘拐された」

小説に登場した舞台

  • 軽井沢駅(長野県・軽井沢町)
  • 小諸駅(長野県小諸市)
  • 信濃追分駅(長野県・軽井沢町)
  • 山城館(長野県小諸市)
  • 上田駅(長野県上田市)
  • 別所温泉(長野県上田市)
  • 滋野駅(長野県東御市)
  • 御代田駅(長野県・御代田町)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

警察関係者

  • 崎田:
    長野県警の警部。
  • 吉田:
    長野県警の刑事。
  • 鈴木:
    長野県警の刑事。
  • 山際:
    公安部長。
  • 田島:
    中央新聞社会部の記者。十津川警部の大学時代の同級生。
  • 後藤有一郎:
    警視総監。山中悦夫に誘拐される。
  • 永井:
    元警視総監。2年前、山中晋吉が起こした列車爆破事件で死亡する。17年前、山中晋吉らの事件を捜査した時の警視庁捜査一課長。

橋本豊チーム

  • 橋本豊:
    私立探偵。元警視庁捜査一課の刑事で、十津川警部の元部下。
  • 吉田:
    35歳。大企業の営業第一係長。橋本豊が雇ったアルバイト。
  • 宮崎:
    30歳。夫婦でカフェ経営をしている。橋本豊が雇ったアルバイト。
  • みゆき:
    宮崎の妻。橋本豊が雇ったアルバイト。
  • 白井さくら:
    24歳。橋本豊が雇ったアルバイト。
  • 三浦直子:
    40歳。シングルマザー。橋本豊が雇ったアルバイト。
  • 島中秀太郎:
    70歳。橋本豊が雇ったアルバイト。

事件関係者

  • 山中晋吉:
    52歳。2年前、列車爆破事件で死刑判決を受けた。その後獄中で病死した。17年前にも仲間と二人で老夫婦強盗殺人をしている。
  • 山中悦夫:
    山中晋吉の息子。後藤有一郎を誘拐した男。
  • 佐伯勝郎:
    元自衛隊爆発物処理班にいた男。
  • 小田切:
    東京IT産業の副社長。
  • 花村由美:
    小田切の秘書。セクハラで小田切を告訴したが永井によって拒否されその後病死した。
  • 井上:
    弁護士。
  • 高島隆三:
    60歳。「日本を愛する会」の広報部長。「日本綜合研究所」の塾長。2年前の列車爆破事件の犯人として逮捕された。
  • 渡部大輔:
    「日本綜合研究所」の職員。
  • 今川恭:
    「日本綜合研究所」の職員。
  • 高杉栄:
    首相。
  • 時恵:
    別所温泉「松乃旅館」の女将。
  • 笠井道雄:
    滋野駅近くに住む地主。
  • 笠井まなみ:
    笠井道雄の娘。
  • 南村義治:
    50歳。極小ベアリング会社の社長。
  • 江藤:
    地裁職員。
  • 清水京子:
    女子大生。
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感想

今回は、2年前に永井警視総監が殺害された、列車爆破事件の再捜査を行うのがテーマであった。再捜査をしなければならなくなった発端が、現警視総監の誘拐である。

誘拐をした犯人が、2年前の事件を再捜査せよと要求したからだ。

この捜査はかなり難しい。

まず、2年前の出来事であり、リアルタイムではないからである。また、現警視総監を救出するためには、2年前の事件の真犯人を見つけなければ、釈放されないからである。

焦った警察上層部は、別の真犯人をでっち上げ、現警視総監を釈放させた。政治的には、これにて一件落着なのだが、これで納得いかないのが十津川警部。

ここから、十津川警部が執念の捜査をしていくのだが、どんな結末になり、その真相はどんなものなのか?本書を手にとって確かめてもらいたい。

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