初版発行日 2017年7月7日
発行出版社 徳間書店
スタイル 短編集
私の評価
日本遺産の地を舞台に描かれた傑作短篇集!
あらすじ
1.恋と殺意ののと鉄道
短編集「恋と裏切りの山陰本線」に収録。下記を参照↓↓
→「恋と裏切りの山陰本線」
2.会津若松からの死の便り
短編集「会津若松からの死の便り」に収録。下記を参照↓↓
→「会津若松からの死の便り」
3.潮風にのせた死の便り
短編集「日本海からの殺意の風ー寝台特急「出雲」殺人事件」に収録。下記を参照↓↓
4.四国情死行
お遍路姿のまま、四国の海に溺死させられた会社会長とその愛人。偶然、2人と同行した元刑事は、思いもかけず事件に巻きこまれるが、四国に犯人の影は見えない。また、その2人を強請っていたと思われる男も東京で殺されていた!2つの事件の結節点は何?真犯人を求めて、十津川警部、東京と四国を駆ける。
5.十津川警部「いたち」を追う
短編集「十津川警部の標的」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川警部の標的」
小説に登場した舞台
1.恋と殺意ののと鉄道
短編集「恋と裏切りの山陰本線」に収録。下記を参照↓↓
→「恋と裏切りの山陰本線」
2.会津若松からの死の便り
短編集「会津若松からの死の便り」に収録。下記を参照↓↓
→「会津若松からの死の便り」
3.潮風にのせた死の便り
短編集「日本海からの殺意の風ー寝台特急「出雲」殺人事件」に収録。下記を参照↓↓
4.四国情死行
- 鳴門駅(徳島県鳴門市)
- 坂東駅(徳島県鳴門市)
- 霊山寺(徳島県鳴門市)
- 極楽寺(徳島県鳴門市)
- 金泉寺(徳島県・板野町)
- 大日寺(徳島県徳島市)
- 地蔵寺(徳島県・板野町)
- 法輪寺(徳島県阿波市)
- 切幡寺(徳島県阿波市)
- 藤井寺(徳島県吉野川市)
- 焼山寺(徳島県・神山町)
- 大日寺(徳島県徳島市)
- 恩山寺(徳島県小松島市)
- 徳島阿波おどり空港(徳島県・松茂町)
5.十津川警部「いたち」を追う
短編集「十津川警部の標的」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川警部の標的」
登場人物
1.恋と殺意ののと鉄道
短編集「恋と裏切りの山陰本線」に収録。下記を参照↓↓
→「恋と裏切りの山陰本線」
2.会津若松からの死の便り
短編集「会津若松からの死の便り」に収録。下記を参照↓↓
→「会津若松からの死の便り」
3.潮風にのせた死の便り
短編集「日本海からの殺意の風ー寝台特急「出雲」殺人事件」に収録。下記を参照↓↓
4.四国情死行
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 北条早苗:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三田村功:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三上刑事部長:
刑事部長。十津川警部の上司。 - 橋本豊:
私立探偵。元警視庁捜査一課の刑事で、十津川警部の元部下。 - 有田要介:
60歳。みのり興業の会長。永福町に在住。今治港で水死体となって発見された。 - 高木宏子:
39歳。有田要介の秘書で不倫相手。六本木のクラブの元ママ。今治港で水死体となって発見された。 - 有田文子:
有田要介の妻。 - 有田文彦:
有田要介の長男。みのり興業の社長。 - 有田明:
有田要介の次男。みのり興業の営業部長。 - 山根:
愛媛県警の警部。 - 立原正二:
50歳。悪徳私立探偵。強請り屋。千駄ヶ谷のマンションに在住。自宅で死体となって発見された。 - ひろみ:
28歳。新宿のクラブのホステス。立原正二の恋人。 - 井上明子:
40歳。エステクラブのオーナー。立原正二の恋人。 - 香田透:
高木宏子の親戚。逗子在住。 - 香田美奈子:
香田透の妻。
5.十津川警部「いたち」を追う
短編集「十津川警部の標的」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川警部の標的」
感想
本作は、和倉温泉、会津若松、尾道、徳島、鷺の湯温泉、玉造温泉が舞台になった5つの作品を収録した短編集である。いずれも、日本遺産をテーマにしており、興味深い場所が登場する。
一つピックアップするとしたら、「四国情死行」だろう。
彼女を殺されて復讐し刑事を辞めた橋本豊が、彼女の三回忌として四国お遍路の旅へ出かける。すべてを廻ったわけではないが、徳島県にある11ヶ所の札所を練り歩くのである。
事件についても、動機の意外性があり、短いながらも読みごたえのある作品だった。
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