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「神戸25メートルの絶望」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

神戸25メートルの絶望小説

初版発行日 2011年2月25日
発行出版社 中央公論新社
スタイル 長編

私の評価 3.2

POINT】
犯人の動機と25メートルの謎とは?十津川は命を賭して犯人に向かう!
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あらすじ

豪華ツアー「日本の異国」に参加していた夫婦が、神戸の異人館街観光中に姿を消し、二日後に夫が25メートルの円の中心で「公開処刑」されてしまう。次は妻の番だ……。十津川は他のツアー参加者四人ー定年の男、IT企業社長、飲み屋経営の母娘ーの中に犯人がいると睨む。

小説の目次

  1. 日本の異国
  2. 処刑
  3. 第二の処刑
  4. 二つの現場
  5. 被害の形
  6. ラスト・ワン
  7. 25メートルの距離

冒頭の文

東京の旅行会社、ジャパントラベルに勤務する太田和恵、二十五歳は「日本の異国」という新しい旅行プランを考え、それが採用されて、今回、参加する六人の男女のグループを案内することになった。

小説に登場した舞台

  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 新神戸駅(兵庫県神戸市中央区)
  • 南京町(兵庫県神戸市中央区)
  • 三宮駅(兵庫県神戸市中央区)
  • 神戸旧居留地(兵庫県神戸市中央区)
  • 神戸元町商店街(兵庫県神戸市中央区)
  • 北野異人館街(兵庫県神戸市中央区)
  • 君津(千葉県君津市)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 片山明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 田中大輔:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

ジャパントラベル

  • 太田和恵:
    25歳。旅行会社「ジャパントラベル」に勤務。「日本の異国」ツアーのリーダー。
  • 生方美由紀:
    25歳。旅行会社「ジャパントラベル」に勤務。「日本の異国」ツアーのアテンダント。
  • 奥野樹里:
    25歳。旅行会社「ジャパントラベル」に勤務。「日本の異国」ツアーのアテンダント。
  • 別所信介:
    28歳。太田和恵 の恋人。旅行会社「ジャパントラベル」大阪支店に勤務。

「日本の異国」ツアーの参加者

  • 白木勝敏:
    60歳。元銀行員。定年退職した。
  • 小林誠:
    25歳。月島にある小林IT産業の社長。
  • 加藤博之:
    55歳。都内にある革製品製造工場の社長。ツアー中、行方不明になる。その後、千代田区立N小学校で何者かに殺害された。
  • 加藤幸子:
    49歳。加藤博之の妻。ツアー中、行方不明になる。青梅にある企業の保養所で死体となって発見された。
  • 真下みどり:
    41歳。北千住にあるクラブのママ。
  • 真下はるか:
    23歳。真下みどりの娘。大学生。

その他の登場人物

  • 中村幸雄:
    25歳。日比谷のホテルに勤務。四谷のマンションに在住。
  • 近藤:
    兵庫県警の警部。
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感想

コンセプトはすごく良い作品だったと思う。

旅行会社が神戸観光ツアーを開き、ツアー参加者が殺されて、犯人はツアー参加者の誰か。そして、真犯人はツアーに”参加”した意外な人物だった。そして、事件の動機は、15年前の阪神淡路大震災にあったという構成である。

ただ、残念だったのは、捜査会議での話が長すぎることだ。話が冗長なので、より長く感じられてしまう。捜査会議の目的は、読者に状況を整理して、推理を聞かせることにあると思うが、同じ話を繰り返している部分が多く、これが長く感じられてしまう要因だったのかなと思う。

ストーリーそのものは面白そうなのに、捜査会議の会話が長すぎることで、面白さを半減していたのが残念でならない。

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