初版発行日 2011年3月10日
発行出版社 実業之日本社
スタイル 短編集
私の評価
全国のリゾート地を舞台に十津川警部の推理が光る!
あらすじ
1.蔵王 霧の中の殺人
短編集「哀しみの北廃止線」に収録。下記を参照↓↓
→「哀しみの北廃止線」
2.恐怖の湖 富士西湖
短編集「恐怖の海 東尋坊」に収録。下記を参照↓↓
→「恐怖の海 東尋坊」
3.北への危険な旅
29歳で独身・恋人なし。警視庁捜査一課の刑事・戸倉章は、十津川の勧めで新宿の占い師に占ってもらうことにした。占い師から「北へ行くと危ない」と言われていた。その後、四谷で殺人事件が発生。事件を捜査するために亀井刑事と戸倉刑事が、軽井沢へ向かうため、特急「あさま15号」に乗車したが、列車内で戸川刑事が刺殺されてしまう……。
4.十津川警部の休暇
短編集「日本列島殺意の旅」に収録。下記を参照↓↓
→「日本列島殺意の旅」
5.殺しの風が南に向う
短編集「倉敷から来た女」に収録。下記を参照↓↓
→「倉敷から来た女」
小説に登場した舞台
1.蔵王 霧の中の殺人
短編集「哀しみの北廃止線」に収録。下記を参照↓↓
→「哀しみの北廃止線」
2.恐怖の湖 富士西湖
短編集「恐怖の海 東尋坊」に収録。下記を参照↓↓
→「恐怖の海 東尋坊」
3.北への危険な旅
- 歌舞伎町(東京都新宿区)
- 上野駅(東京都台東区)
- 特急「あさま15号」
- 軽井沢駅(長野県・軽井沢町)
- 奥軽井沢(長野県・軽井沢町)
4.十津川警部の休暇
短編集「日本列島殺意の旅」に収録。下記を参照↓↓
→「日本列島殺意の旅」
5.殺しの風が南に向う
短編集「倉敷から来た女」に収録。下記を参照↓↓
→「倉敷から来た女」
登場人物
1.蔵王 霧の中の殺人
短編集「哀しみの北廃止線」に収録。下記を参照↓↓
→「哀しみの北廃止線」
2.恐怖の湖 富士西湖
短編集「恐怖の海 東尋坊」に収録。下記を参照↓↓
→「恐怖の海 東尋坊」
3.北への危険な旅
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 戸倉章:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。29歳。独身。中野のマンションに在住。特急「あさま15号」のトイレで何者かに刺殺された。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 細川みゆき:
26歳。無職。1ヶ月前まで中央建設に勤務していた。四谷のマンションに在住。自宅で刺殺死体となって発見された。 - 戸川ひろみ:
26歳。細川みゆきの短大時代の友人。 - 富永功:
石神井で不動産会社を経営する。以前、細川みゆきと交際していた。 - 武井鉄次郎:
48歳。武井工業の社長。以前、細川みゆきと交際していた。 - 赤木:
軽井沢署の刑事。 - 小笠原涼子:
35歳。新宿の占い師。元クラブのホステス。目白のマンションに在住。 - 池内英伍:
40歳。十津川警部の大学時代の友人。元通産省の職員で現在は経営コンサルタント。 - 片山:
長野県警の本部長。
4.十津川警部の休暇
短編集「日本列島殺意の旅」に収録。下記を参照↓↓
→「日本列島殺意の旅」
5.殺しの風が南に向う
短編集「倉敷から来た女」に収録。下記を参照↓↓
→「倉敷から来た女」
印象に残った名言、名表現
なし。
感想
山形県の蔵王、山梨県の富士西湖、長野県の軽井沢、静岡県の伊東、沖縄の糸満を舞台にした5つの短編集である。
いずれも秀作であるが、一つ挙げるならば、「北への危険な旅」であろう。
警視庁捜査一課の刑事で、十津川警部の部下・戸倉刑事が殺されてしまうというショッキングな事件であった。この事件の前フリとして、独身彼女なしの戸倉刑事が新宿の占い師に占ってもらうというエピソードがあるが、この占い師が事件に関係していたという、驚きの構成である。
短編集らしいスピード感と小気味良さがあり、ちょっとした隙間時間にも楽しめる作品となっている。
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