初版発行日 1985年10月5日
発行出版社 廣済堂出版
スタイル 短編集
私の評価
十津川と亀井の名コンビの推理が冴えわたるサスペンス・ミステリー3作と、西村京太郎先生のオリジナル短編4作を収録した短編集!
あらすじ
1.夜ごと死の匂いが
夏の暑い夜、25歳になるOLの田沼順子は人気のない公園で、洋弓を銃のようにした〈ボウ・ガン〉で殺された。続いてキャバクラのダンサー不二子が、新宿の公園で殺される。事件はこれだけで終らず、第3、第4の殺人が……。若い女性だけを狙う殺人魔の仕業か? 被害者の共通項がみつからず、難航する捜査。そしてまた、あの暑くるしい夜がやってきた――。
2.危険な賞金
短編集「十津川警部の事件簿」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川警部の事件簿」
3.危険な判決
短編集「十津川刑事の肖像」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川刑事の肖像」
4.危険な遺産
十津川警部シリーズではないため、割愛。
5.危険なスポットライト
十津川警部シリーズではないため、割愛。
6.狙われた男
十津川警部シリーズではないため、割愛。
7.私を殺さないで
十津川警部シリーズではないため、割愛。
小説に登場した舞台
1.夜ごと死の匂いが
- 新宿中央公園(東京都新宿区)
- 京王多摩川駅(東京都調布市)
- ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)
2.危険な賞金
短編集「十津川警部の事件簿」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川警部の事件簿」
3.危険な判決
短編集「十津川刑事の肖像」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川刑事の肖像」
4.危険な遺産
十津川警部シリーズではないため、割愛。
5.危険なスポットライト
十津川警部シリーズではないため、割愛。
6.狙われた男
十津川警部シリーズではないため、割愛。
7.私を殺さないで
十津川警部シリーズではないため、割愛。
登場人物
1.夜ごと死の匂いが
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 田沼順子:
25歳。新橋にある建築会社の事務員。妹と代々木八幡のマンションで暮らしている。代々木八幡の公園で死体となって発見された。 - 矢沢伸一:
田沼順子の元恋人。下高井戸のマンションに在住。 - 安田健一:
24歳。新宿のスナックで働くバーテン。 - 近藤不二子:
18歳。安田健一の恋人。歌舞伎町にあるクラブ「ピンクパンサー」のダンサー。新宿中央公園で何者かに殺害された。 - 沼倉加代子:
28歳。新宿のソープランド「あけぼの」に勤務。多摩川の河原で死体となって発見された。 - 北林千恵:
38歳。主婦。田園調布で何者かに殺害された。 - 北林:
北林宝石店の社長。北林千恵の夫。 - 黒木雄太郎:
32歳。建築家。北林千恵の不倫相手。 - 川西:
沼倉加代子の解剖を行った大学病院の医師。 - アン・杉山:
新宿にある「アン・杉山美容院」の社長。 - 山崎明:
25歳。「アン・杉山美容院」のヘアデザイナー。
2.危険な賞金
短編集「十津川警部の事件簿」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川警部の事件簿」
3.危険な判決
短編集「十津川刑事の肖像」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川刑事の肖像」
4.危険な遺産
十津川警部シリーズではないため、割愛。
5.危険なスポットライト
十津川警部シリーズではないため、割愛。
6.狙われた男
十津川警部シリーズではないため、割愛。
7.私を殺さないで
十津川警部シリーズではないため、割愛。
感想
本作は、十津川警部シリーズが3作品、西村京太郎先生のオリジナル短編4作品。合計7作品が収録された短編集である。
西村京太郎先生は、長編だけでなく、短編の才能もすばらしい。むしろ、短編の方が素晴らしいと思っている読者も多いと言われている。それほど、秀逸な短編が多いのである。
本作も、秀作揃いの短編であった。
表題作の「夜ごと死の匂いが」も、暑い真夏の夜に起こる女性を狙った連続殺人事件。真夏の夜というだけで、なんだか怪しげな雰囲気であるが、この真夏の夜の雰囲気がところどころに描かれており、より妖しさが増していた。
被害者の意外な共通点が、犯人逮捕に結びついた事件でもある。
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