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「オホーツク殺人ルート」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

オホーツク殺人ルート小説

初版発行日 1984年9月5日
発行出版社 講談社
スタイル 長編

私の評価 4.2

POINT】
二つの事件が結びついた時…!?十津川&亀井の名推理。
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あらすじ

網走から知床を廻って阿寒湖まで旅行をして写真を撮ってきてほしい―女子大生の牧野由美と平田みどりは、売れっ子シナリオ・ライター有末吾郎の新作ドラマのための取材を代行することになった。旅を終え、別行動をとった直後、みどりが失踪。一方、伊豆下田では、警視庁十津川警部の妻・直子の友人で作詞家の岩下久仁子の死体が発見された。

小説の目次

  1. 特急「オホーツク」
  2. 失踪
  3. 死体が二つ
  4. 起訴
  5. 新しい疑惑
  6. 時刻表
  7. 追跡
  8. 終局への旅

冒頭の文

夏休みが近づくと、学生たちは、わりのいいアルバイトを探し廻る。

小説に登場した舞台

  • 羽田空港(東京都大田区)
  • 千歳空港(北海道千歳市)
  • 特急「ライラック15号」
  • 札幌駅(北海道札幌市北区)
  • すすきの(北海道札幌市中央区)
  • 岩見沢駅(北海道岩見沢市)
  • 旭川駅(北海道旭川市)
  • 遠軽駅(北海道・遠軽町)
  • 美幌駅(北海道・美幌町)
  • 女満別駅(北海道・大空町)
  • 網走駅(北海道網走市)
  • 帯広駅(北海道帯広市)
  • 伊豆急下田駅(静岡県下田市)
  • 成田空港(千葉県成田市)
  • サロマ湖(北海道・北見市&佐呂間町&湧別町)
  • 新宿駅(東京都新宿区)
  • 女満別空港(北海道・大空町)
  • 北見駅(北海道北見市)
  • 釧路港(北海道釧路市)
  • 釧路空港(北海道釧路市)

登場人物

 

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 清水新一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。

警察関係者

  • 水野:
    下田署の刑事。
  • 土屋:
    29歳。網走署の刑事。
  • 十津川直子:
    十津川警部の妻。

事件関係者

  • 有末吾郎:
    売れっ子シナリオライター。
  • 香西けい子:
    有末吾郎の秘書。
  • 牧野由美:
    城南大学に通う女子大生。新大久保のマンションで平田みどりとルームシェアしている。福井出身。有末吾郎の取材を代行するアルバイトをすることになった。
  • 平田みどり:
    城南大学に通う女子大生。新大久保のマンションで牧野由美とルームシェアしている。福井出身。有末吾郎の取材を代行するアルバイトをすることになった。北海道で行方不明になった後、サロマ湖で死体となって発見された。
  • 岩下久仁子:
    28歳。作詞家。十津川直子の友人。行方不明になった後、下田の海岸で水死体となって発見された。
  • 岩下江美:
    岩下久仁子の妹。女性タレント。
  • 服部:
    作曲家。
  • 遠藤:
    四谷にあるTSKテレビのプロデューサー。

その他の登場人物

  • 大西:
    城南大学学生課の課長。
  • 青木:
    岩下久仁子のマネージャー。
  • 大野久三:
    映画監督。
  • 萩原貢:
    俳優。
  • 山崎豊:
    歌手。
  • 平田良子:
    平田みどりの母親。
  • 井川知仁:
    有名タレント。
  • 松井:
    45歳。テレビ中央のプロデューサー。
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感想

十津川警部シリーズの中では、シンプルにコンパクトにまとまっていた作品だと思う。事件の真犯人は最初からほぼわかっており、真犯人のアリバイ崩しと時刻表トリックを見破ることが捜査の肝になった。

登場人物も最低限の人数に絞られているため、人間関係も整理しやすく、少ない分、一人ひとりの人間がよく描かれていたし、感情移入しやすいのも良かったと思う。スピード感もあった。

圧巻だったのはラストシーン。犯人の別荘に十津川警部から送られてきたFAXである。内容はここで明かすことができないが、この終わり方は、印象に残った。

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