初版発行日 2010年6月20日
発行出版社 祥伝社
スタイル 短編集
私の評価
ローカル列車をテーマにした4つの短編推理集!
あらすじ
1.宮古行「快速リアス」殺人事件
短編集「十津川捜査班の「決断」」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川捜査班の「決断」」
2.小さな駅の大きな事件
短編集「阿蘇・鹿児島殺意の車窓」に収録。下記を参照↓↓
→「阿蘇・鹿児島殺意の車窓」
3.殺意の「函館本線」
短編集「北の事件簿」に収録。下記を参照↓↓
→「北の事件簿」
4.殺意を運ぶあじさい電車
箱根・強羅にあるレストランで働く木戸は、謎の男・加東哲也から1千万円の報酬で行方不明になった自分の妹・加東ひろみを捜してほしいと依頼される。ひろみは箱根登山鉄道が好きだったという。木戸がいつものように箱根登山鉄道に乗っていると出山信号場にひろみの姿を目撃した。大平台駅で降りた木戸は、走って出山信号場に向かったが、ひろみは何者かに射殺されてしまう……。
小説に登場した舞台
1.宮古行「快速リアス」殺人事件
短編集「十津川捜査班の「決断」」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川捜査班の「決断」」
2.小さな駅の大きな事件
短編集「阿蘇・鹿児島殺意の車窓」に収録。下記を参照↓↓
→「阿蘇・鹿児島殺意の車窓」
3.殺意の「函館本線」
短編集「北の事件簿」に収録。下記を参照↓↓
→「北の事件簿」
4.殺意を運ぶあじさい電車
- 箱根登山鉄道
- 小田原駅(神奈川県小田原市)
- 上大平台信号場(神奈川県・箱根町)
- 仙人台信号場(神奈川県・箱根町)
- 宮ノ下駅(神奈川県・箱根町)
- 出山信号場(神奈川県・箱根町)
- 大平台駅(神奈川県・箱根町)
- 新宿駅(東京都新宿区)
- 特急「はこね」
- 強羅駅(神奈川県・箱根町)
登場人物
1.宮古行「快速リアス」殺人事件
短編集「十津川捜査班の「決断」」に収録。下記を参照↓↓
→「十津川捜査班の「決断」」
2.小さな駅の大きな事件
短編集「阿蘇・鹿児島殺意の車窓」に収録。下記を参照↓↓
→「阿蘇・鹿児島殺意の車窓」
3.殺意の「函館本線」
短編集「北の事件簿」に収録。下記を参照↓↓
→「北の事件簿」
4.殺意を運ぶあじさい電車
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 中村:
小田原警察署の刑事。 - 木戸:
29歳。強羅にあるレストラン「ウインドミル」のマネージャー。小田原市内に在住。 - 三浦みゆき:
木戸の恋人。都内在住のOL。何者かに刺されて意識不明の重体になる。 - 加東哲也:
都内在住の男。 - 加東ひろみ:
OL。世田谷区駒沢のマンションに在住。出山信号場で何者かに射殺される。 - 仁部:
弁護士。 - 佐東冴子:
三浦みゆきの姉。石神井に在住。 - 佐東信一郎:
佐東冴子の夫。N化学に勤務。 - 平野一成:
45歳。インテリア会社の社長。
感想
本作は、ローカル鉄道がテーマの作品を4つ集めた短編集である。
「宮古行「快速リアス」殺人事件」は三陸鉄道、「小さな駅の大きな事件」は指宿枕崎線、「殺意の「函館本線」」は函館本線、「殺意を運ぶあじさい電車」は箱根登山鉄道が登場した。
この中でも、「殺意を運ぶあじさい電車」は、箱根登山鉄道のスイッチバックをアリバイトリックが絶妙で、箱根登山鉄道の情景も秀逸だったと思う。
最後に、西村京太郎先生のことばを紹介しておく。
時刻表を見ていると、飽きるということがない。オヤッと思うことや、これは何だろうという疑問が浮かび、小説を書く意欲がわいてくる。空想、妄想も膨らんでくる。取材には、取材の楽しみがある。地方に行ったり、列車に乗ったりするのも好きだ。同じ土地に、二度目、三度目という場合もあるが、必ずといっていいほど、思いがけない、新しい発見や出会いが、待っている。
この二つが、私の、創作の源泉、といっても過言ではない。この短編集は、ローカル線にまつわるミステリーを集めたものである。
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