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「十津川警部の困惑」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

十津川警部の困惑小説

初版発行日 1990年10月5日
発行出版社 講談社
スタイル 短編集

私の評価 3.8

POINT】
十津川警部が友情を賭けるトラベル・ミステリー集!
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あらすじ

1.海を渡る殺意ー特急しおかぜ殺人事件

お見合いクラブの社長・竹内祐子が特急「しおかぜ3号」の車内で殺害された。祐子はお見合いクラブの女性会員を使って詐欺を働いていたという。祐子に騙された男・加東俊一が容疑者として浮上するが、加東も奥多摩の山林で死体となって発見された……。

2.死を呼ぶ身延線

短編集「東海道殺人エクスプレス」に収録。下記を参照↓↓

→「東海道殺人エクスプレス

3.死が乗り入れて来る

短編集「裏切りの街 東京」に収録。下記を参照↓↓

→「裏切りの街 東京

4.十津川警部の困惑

函館で人を殺した、と十津川に言い残して親友は死んだ。だが調べてみると、その日友人は函館ではなく、大阪に出張していた。ダイイング・メッセージの真意は?友人の勤める運送会社の内情を探るうち、こんどは女性が殺され、友人との関連が問題に。

小説に登場した舞台

1.海を渡る殺意ー特急しおかぜ殺人事件

  • 奥多摩(東京都・奥多摩町)
  • 新大阪駅(大阪府大阪市淀川区)
  • 松山空港(愛媛県松山市)
  • 松山駅(愛媛県松山市)
  • 羽田空港(東京都大田区)

2.死を呼ぶ身延線

短編集「東海道殺人エクスプレス」に収録。下記を参照↓↓

→「東海道殺人エクスプレス

3.死が乗り入れて来る

短編集「裏切りの街 東京」に収録。下記を参照↓↓

→「裏切りの街 東京

4.十津川警部の困惑

なし。

登場人物

1.海を渡る殺意ー特急しおかぜ殺人事件

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 藤井:
    愛媛県警の警部。
  • 吉田:
    愛媛県警の刑事。
  • 今中みゆき:
    21歳。M建設に勤務。十津川警部が新幹線ひかりで出会った女性。
  • 竹内祐子:
    30歳。お見合いクラブの企画会社「ドリーミング・クラブ」の理事長。世田谷区松原のマンションに在住。特急「しおかぜ3号」のトイレで刺殺された。
  • 加東俊一:
    31歳。世田谷区役所の職員。明大前のマンションに在住。「ドリーミング・クラブ」の会員。奥多摩の山林で死体となって発見された。
  • 今中敬:
    平塚市のマンションに在住。今中みゆきの兄。「ドリーミング・クラブ」の会員に500万円を騙し取られて自殺した。

2.死を呼ぶ身延線

短編集「東海道殺人エクスプレス」に収録。下記を参照↓↓

→「東海道殺人エクスプレス

3.死が乗り入れて来る

短編集「裏切りの街 東京」に収録。下記を参照↓↓

→「裏切りの街 東京

4.十津川警部の困惑

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 牧原:
    運送会社「中央サービス」の人事課長。十津川警部の大学時代の親友。自宅マンションから転落して死亡した。
  • 久美子:
    牧原の妻。
  • 五十嵐:
    「中央サービス」の人事部長。
  • 保子:
    五十嵐の妻。
  • 木下泰造:
    「中央サービス」の社長。白金台の豪邸に在住。
  • 大場ひろ子:
    26歳。銀座のクラブ「夢見小路」のホステス。西新宿の高級マンションに在住。自宅で死体となって発見された。
  • 高石伴男:
    タレント。大場ひろ子と交際していた。
  • 小野めぐみ:
    銀座のクラブ「夢見小路」のホステス。
  • 君原祐一郎:
    52歳。北海道選出の代議士。
  • 沼田専太郎:
    代議士。元事務次官。
  • 田島:
    中央新聞社会部の記者。
  • 安田:
    木下泰造の甥で個人秘書。
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感想

本作は4つの作品が収録された短編集である。

表題作になった「十津川警部の困惑」は、60ページ程度と短いながらも、長編と思わせるようなボリューム感を感じさせる作品だった。

十津川警部の親友の死、謎のダイイング・メッセージ、企業の社長や政治家の登場。それぞれの複雑な背景が描かれていた。

真犯人は予想通りであったが、その証拠をつかむまでのプロセスが秀逸だった。

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