初版発行日 1988年9月20日
発行出版社 新潮社
スタイル 短編集
私の評価
【POINT】
十津川警部は鉄壁のアリバイを崩せるか?
十津川警部は鉄壁のアリバイを崩せるか?
あらすじ
1.特急「あさしお3号」殺人事件
京都発城崎行きの特急「あさしお3号」の車内で、十津川警部の友人で作家の沢田功が殺された。事件を追う十津川は、城崎で沢田と会う予定になっていた画家の滝村敬をマークする。しかし、滝村にはアリバイがあった。「あさしお3号」より十四分前に城崎に到着した特急「北近畿5号」から降りる姿が目撃されていたのだ。
2.夜が殺意を運ぶ
短編集「愛憎の街 東京」に収録。下記を参照↓↓
→「愛憎の街 東京」
3.首相暗殺計画
十津川警部シリーズではないため、割愛。
小説に登場した舞台
1.特急「あさしお3号」殺人事件
- 新宿駅(東京都新宿区)
- 特急「あさしお号」
- 東京駅(東京都千代田区)
- 京都駅(京都府京都市下京区)
- 新大阪駅(大阪府大阪市淀川区)
- 大阪駅(大阪府大阪市北区)
- 特急「北近畿号」
- 城崎温泉駅(兵庫県豊岡市)
- 城崎温泉(兵庫県豊岡市)
- 亀岡駅(京都府亀岡市)
- 姫路駅(兵庫県姫路市)
- 特急「はまかぜ号」
- 和田山駅(兵庫県朝来市)
2.夜が殺意を運ぶ
短編集「愛憎の街 東京」に収録。下記を参照↓↓
→「愛憎の街 東京」
3.首相暗殺計画
十津川警部シリーズではないため、割愛。
登場人物
1.特急「あさしお3号」殺人事件
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 本多時孝:
警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。 - 三浦:
京都府警の警部。 - 沢田功:
40歳。作家。本名は本田正一。十津川警部の大学時代の同級生。三鷹のマンションに在住。 - 山下勇次郎:
52歳。特急「あさしお3号」の専務車掌。 - 滝村敬:
挿絵画家。 - 平松裕子:
出版社の編集者。沢田功の恋人。中野のマンションに在住。城崎温泉近くの円山川で水死体となって発見された。 - 相川:
48歳。中央新聞文化部の部長。 - 野口正之:
47歳。作家。
2.夜が殺意を運ぶ
短編集「愛憎の街 東京」に収録。下記を参照↓↓
→「愛憎の街 東京」
3.首相暗殺計画
十津川警部シリーズではないため、割愛。
感想
本作は、十津川警部シリーズが2作、西村京太郎先生のオリジナル短編が1作の合計3作を収録した短編集である。
表題作の「特急「あさしお3号」殺人事件」は、十津川警部の大学時代の友人で、作家の沢田功が殺されてしまい、十津川警部の苦悩を感じさせた事件であった。
ミステリーとしては、時刻表トリックを見破るものであるが、自分の友人が殺された事件なので、何としても解決したいという十津川の執念が感じられた。
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