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「北陸新幹線ダブルの日」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

北陸新幹線ダブルの日小説

初版発行日 2014年12月31日
発行出版社 徳間書店
スタイル 長編

私の評価 1.8

POINT】
新幹線と特攻と殺人と……。西村京太郎作品、550作目の記念作!
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あらすじ

北陸新幹線・上越妙高駅の完成記念式典に参列した十津川警部。北陸新幹線開業の功労者の一人である吉岡浩一郎の捜査が目的だった。吉岡は戦時中、陸軍の航空研究所で航空機の開発に携わり、戦後は国鉄に勤務していたが、十年前東京・青梅の山中で殺されたのだ!吉岡の生まれ故郷である新潟県柏崎市で聞き込みをしても、吉岡のことを悪く言う者は皆無だった。そんな折り、吉岡の孫娘めぐみが、幻の特攻機「キ一一五剣」の写真が遺品の中にあったと、十津川に託したことから事件は思わぬ展開を……!?

小説の目次

  1. 顕彰の日
  2. 不明機
  3. キ一一五剣
  4. 戦中日記
  5. 折れる脚のこと
  6. 事故死
  7. 終章を捧げる

冒頭の文

二〇一五年二月、北陸新幹線の開業に備えて、この日、新駅の上越妙高駅で、新しい駅舎のお披露目が開かれた。

小説に登場した舞台

  • 上越妙高駅(新潟県上越市)
  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 国分寺駅(東京都国分寺市)
  • 柏崎駅(新潟県柏崎市)
  • 太田市役所(群馬県太田市)
  • 羽田空港(東京都千代田区)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

事件関係者

  • 田代:
    新潟県警の警部。
  • 吉岡浩一郎:
    国鉄職員。太平洋戦争時代、航空機の開発をしていた。10年前、青梅で何者かに殺害された。
  • 吉岡めぐみ:
    吉岡浩一郎の孫。
  • 三浦康彦:
    三菱航空機に勤務。国分寺市に在住。
  • 秋山守:
    20歳。大学生。模型飛行機の製作者。
  • 有元:
    有元模型の社長。
  • 原口喜一郎:
    70歳。柏崎の博物館の館長。
  • 松村遼:
    佐渡ヶ島に在住の男。
  • 二宮:
    太田市役所の助役。
  • 水沼昭一:
    富士重工の社員。
  • 中沢千恵子:
    55歳。フリーカメラマン。巣鴨のマンションに在住。
  • 桐山弘幸:
    特攻についての本の著者。
  • 小松崎勝之:
    89歳。太平洋戦争時代、九州の特攻基地で整備の仕事をしていた。
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感想

本作は、太平洋戦争時代の出来事が根本にあり、10年前の殺人事件の謎を追う、歴史組み込み型ストーリーである。

ただ、太平洋戦争は刊行した2014年のときに70年程度経過していたし、殺人事件は10年前のことである。ふたつとも時間が経過しすぎていて、実感として乏しいのが正直なところである。そのため、作品全体に緊張感がなく、ダラーッと終わってしまった印象である。

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