初版発行日 2018年1月15日
発行出版社 実業之日本社
スタイル 長編
私の評価
【POINT】
神話の里でトレインジャック!人質60人の運命は!?スサノオ伝説をめぐる古代史の闇に十津川が迫る!
神話の里でトレインジャック!人質60人の運命は!?スサノオ伝説をめぐる古代史の闇に十津川が迫る!
あらすじ
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したという古代神話に彩られた島根県奥出雲。旅行作家・高木は、三段スイッチバックで有名なJR木次線を旅行雑誌の取材で訪れるが、駅に置かれたノートに「奥出雲で盛大な花火を打ち上げる」と書かれた意味深なメッセージを見つける。その後、休暇中の亀井刑事親子が乗った木次線の列車がトレインジャックされ、犯人からは耳を疑う要求が―!?
小説の目次
- 出雲横田駅
- 新・出雲国風土記
- 神話の反逆
- 生と死と諏訪
- 駆け引き
- 説得への出発
- 神話と説得
冒頭の文
木次線と書いて、「きすきせん」と読む。木次線は山陰本線の宍道駅から、芸備線に接続する備後落合駅までの八十一・九キロを結ぶローカル線である。
小説に登場した舞台
- 木次駅(島根県雲南市)
- 亀嵩駅(島根県・奥出雲町)
- 出雲横田駅(島根県・奥出雲町)
- 三井野原駅(島根県・奥出雲町)
- 出雲坂根駅(島根県・奥出雲町)
- 東京駅(東京都千代田区)
- 出雲市駅(島根県出雲市)
- 出雲大社(島根県出雲市)
- 日御碕神社(島根県出雲市)
- 宍道駅(島根県松江市)
- 出雲三成駅(島根県・奥出雲町)
- 備後落合駅(広島県庄原市)
- 出雲空港(島根県出雲市)
登場人物
警視庁捜査一課
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 北条早苗:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三田村功:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
警察関係者
- 川口:
島根県警の警部。 - 小島:
島根県警搜査一課長。 - 斎藤:
島根県警の本部長。 - 悠里:
斎藤本部長の秘書。 - 亀井健一:
亀井刑事の息子。
事件関係者
- 高木英介:
35歳。旅行作家。 - 百竹研:
特殊事件の研究をしている。元警察庁。 - 百竹勇:
百竹研の息子。 - 斎藤正明:
トレインジャックの犯人。 - 上田信:
トレインジャックの犯人。
その他の登場人物
- 戸塚:
「月刊ミステリィ」の編集長。 - 岸田:
木次駅の駅長。 - 二宮:
島根県の副知事。 - 佐々木一茂:
30歳。木次線の運転士。
感想
本作は、トレインジャックが事件の中身であり、亀井刑事と息子がその列車に乗っていたことで、十津川警部の出番があったのだが、この事件の部分については、あまり重要ではないと思われる。
テーマはスサノオ伝説なのである。この伝説についての解説をすることが本作の目的だったのだ。
そのため、ミステリーを期待するのではなく、スサノオ伝説の解説書として読むことをおすすめする。
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