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十津川警部「愛憎の行方」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

愛憎の行方小説

初版発行日 2020年7月8日
発行出版社 徳間書店
スタイル 短編集

私の評価 4.0

POINT】
傑作四篇を収録した作品集!
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あらすじ

1.山手線五・八キロの証言

短編集「山手線五・八キロの証言」に収録。下記を参照↓↓

→「山手線五・八キロの証言

2.午後九時の目撃者

都内の高級住宅街の路上で、中央玩具の社長・長谷川俊平が死体となって発見された。第一発見者は、近くに住むイラストレーター浅井千秋。彼はちょうど午後九時頃に、何気なく窓の外を見ていたら長谷川が路上で倒れるのを目撃したという。十津川警部はこの時間、巨人阪神戦が2対2の接戦で延長に入ったため、はらはらしながら見入っていた。そして、浅井が熱狂的な巨人ファンであることを知り、この時間帯に窓の外を見ているのを不審に思い……。

3.愛と殺意の中央本線

十津川警部のもとに、妻・直子から電話が入った。直子の甥の三田功が大学を卒業し、松本へ赴任することになり、今日、新宿駅から特急あずさに乗って松本へ向かうため、直子の代わりに餞別を渡してほしいと頼まれる。十津川は新宿駅へ向かい、無事、功へ餞別を渡した。しかし、功はその後行方不明になり、功の恋人が死体となって発見された!

4.L特急踊り子号殺人事件

短編集「L特急踊り子号殺人事件」に収録。下記を参照↓↓

→「L特急踊り子号殺人事件

小説に登場した舞台

1.山手線五・八キロの証言

短編集「山手線五・八キロの証言」に収録。下記を参照↓↓

→「山手線五・八キロの証言

2.午後九時の目撃者

  • 上北沢駅(東京都世田谷区)

3.愛と殺意の中央本線

  • 新宿駅(東京都新宿区)
  • 特急「あずさ」
  • 八王子駅(東京都八王子市)

4.L特急踊り子号殺人事件

短編集「L特急踊り子号殺人事件」に収録。下記を参照↓↓

→「L特急踊り子号殺人事件

登場人物

1.山手線五・八キロの証言

短編集「山手線五・八キロの証言」に収録。下記を参照↓↓

→「山手線五・八キロの証言

2.午後九時の目撃者

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 矢木:
    警視庁初動捜査班の警部。
  • 長谷川俊平:
    49歳。中央玩具の社長。世田谷区上北沢に在住。高級住宅街の路上で死体となって発見された。
  • 原田文枝:
    30歳。長谷川俊平の秘書。
  • 浅井千秋:
    イラストレーター。
  • 浅井由木子:
    浅井千秋の妻。
  • 河合陽子:
    35歳。挿絵画家。浅井千秋の不倫相手。原宿のマンションに在住。
  • 井上:
    高層マンションの管理人。
  • 君島:
    「週刊サン」の記者。
  • 新谷:
    弁護士。

3.愛と殺意の中央本線

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 清水新一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 上田:
    長野県警の警部。
  • 十津川直子:
    十津川警部の妻。
  • 三田功:
    十津川直子の甥。S大学を卒業し中央化工に入社。松本支社へ配属となった。行方不明になった後、豊島園近くの空き地で死体となって発見された。
  • 三田幸子:
    三田功の妹。大学2年生。
  • 伊東みどり:
    S大学に通う大学生。中野のマンションに在住。三田功の恋人。自宅で死体となって発見された。
  • 小坂祐一郎:
    52歳。西新宿にあるサン建設の社長。
  • 岩本良夫:
    53歳。ファーストフードチェーンの社長。
  • 浅井博:
    49歳。貴金属商。

4.L特急踊り子号殺人事件

短編集「L特急踊り子号殺人事件」に収録。下記を参照↓↓

→「L特急踊り子号殺人事件

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感想

本作は、いずれ劣らぬ秀作4篇が収録された短編集である。

4つともパンチの効いた作品であるが、一つ挙げるなら「午後九時の目撃者」である。

意味ありげなタイトルが示す通り、午後九時に放送されていた巨人阪神戦が、捜査の突破口の一つになった事件であった。プロ野球の試合が捜査のカギを握る着眼点が面白いし、巨人には江川、中畑、角が登場し、阪神には小林、山本和行、岡田、掛布ら、この時代を思わせる選手が登場していたのも面白い。

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