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「寝台特急八分停車」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

寝台特急八分停車小説

初版発行日 1986年4月25日
発行出版社 角川書店
スタイル 長編

私の評価 4.0

POINT】
次の日曜日、ブルートレインの8分間停車中に人を殺す!漏れ聞こえてきた殺人計画。十津川&亀井の必死の捜査!
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あらすじ

今度の日曜日、ブルトレが八分間停まった時、人を殺す―腎臓結石の痛みに耐えかねて緊急入院した亀井刑事は、レントゲン室から漏れてくる男女の話し声を聞いた。相談をうけた十津川を八分間の停車時間を持つブルートレイン六本を探し出し、さらに、京都駅に八分停車する「出雲3号」に的に絞る。そして当日、腹を刺された男がその列車から降りてきたのだ!?

小説の目次

  1. 緊急入院
  2. 七月十四日
  3. 七月十五日
  4. 第一の殺人
  5. 疑惑の周辺
  6. 新たな殺人
  7. 共犯者
  8. 野望の行方

冒頭の文

医者の世話になったことがないのが自慢だった亀井刑事が、突然、激痛に襲われた。

小説に登場した舞台

  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 寝台特急「出雲3号」
  • 静岡駅(静岡県静岡市葵区)
  • 名古屋駅(愛知県名古屋市中村区)
  • 京都駅(京都府京都市下京区)
  • 松江駅(島根県松江市)
  • 宍道湖(島根県松江市)
  • 福知山駅(京都府福知山市)
  • 特急「まつかぜ1号」
  • 米子駅(鳥取県米子市)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 清水新一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 田中大輔:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 会田:
    警視庁捜査一課の警部。十津川警部の同僚。
  • 本多時孝:
    警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

警察関係者

  • 塩谷:
    科研の技官。
  • 渡部:
    警視庁書道捜査班の警部。
  • 本間:
    島根県警の警部。

第一中央病院

  • 中根:
    第一中央病院の医師。
  • 斉藤:
    32歳。第一中央病院の医師。四谷のマンションに在住。鳥羽ゆう子に結婚を申し込んでいた。
  • 野口:
    第一中央病院の研修医。中野のマンションに在住。
  • 鳥羽信介:
    第一中央病院の院長。久我山に在住。
  • 鳥羽ゆう子:
    鳥羽信介の娘。
  • 久保田保子:
    第一中央病院の看護師。
  • 中根恭子:
    36歳。第一中央病院の医師。

事件関係者

  • 小野純:
    久我山にあるスーパーの社長の息子。鳥羽ゆう子の恋人。下高井戸のマンションに在住。自宅で死体となって発見された。
  • 原田一夫:
    39歳。K工業規格部推進課の係長。寝台特急「出雲3号」の車内で何者かに刺され負傷する。
  • 遠藤真吉:
    75歳。松江市に住む資産家。肺炎で死亡した。
  • 遠藤トク:
    69歳。遠藤真吉の妻。夫の死後、服毒死した。
  • 江島泰:
    28歳。江島宝石社長の息子。鳥羽ゆう子に結婚を申し込んでいた。
  • 杉本幸夫:
    30歳。ピアニスト。鳥羽ゆう子に結婚を申し込んでいた。
  • 小島ひとみ:
    36歳。銀座にあるクラブのママ。四谷三丁目のマンションに在住。自宅で死体となって発見された。
  • 及川貴子:
    32歳。N製薬の社長秘書。自宅マンションのエレベーター前で何者かに殺害された。
  • 山下:
    寝台特急「出雲3号」の車掌長。
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感想

今回は、亀井刑事が腎臓結石で運ばれた病院を中心にして起こった連続殺人事件であった。

たまたま、運ばれた病院で事件の匂いを嗅ぎ取った亀井刑事が、突然襲われる腎臓結石の痛みと戦いながら捜査していくのだが、この亀井の痛みがある意味、緊張感を与えていて、中だるみしないで一気に読み進められる。

そして、タイトルからも想像される通り、今回は本格的な列車トリックである。このトリックそのものも素晴らしいし、それを解いていく十津川&亀井も素晴らしかった。

スピード感溢れ、ボリュームも少なめなので、あっという間に読み終えられた。

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