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寝台急行「銀河」殺人事件/感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

寝台急行「銀河」殺人事件小説

初版発行日 1985年3月20日
発行出版社 文藝春秋
スタイル 長編

私の評価 3.8

POINT】
今はなき寝台急行を舞台にした傑作ミステリー!!
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あらすじ

東京―大阪間を9時間強で結ぶ寝台急行銀河。そのA寝台で女性の他殺体が見つかった。容疑をかけられたのは、乗り合わせたサラリーマン、井崎。十津川警部の旧友にして、被害者の愛人だった――。潔白を主張する井崎を、十津川は救えるか?

小説の目次

  1. 夜行列車
  2. 東京警視庁
  3. 合同捜査
  4. 一枚の切符
  5. 尾行の男
  6. A寝台
  7. 一つの仮説

冒頭の文

井崎勉の勤める中央交易の本社は、大阪にある。

小説に登場した舞台

  • 東京駅(東京都千代田区)
  • 寝台急行「銀河」
  • 大阪駅(大阪府大阪市北区)
  • 大手町駅(東京都千代田区)
  • 新宿駅(東京都新宿区)
  • 明大前駅(東京都世田谷区)
  • 新宿二丁目(東京都新宿区)
  • 新宿中央公園(東京都新宿区)
  • 静岡駅(静岡県静岡市葵区)
  • 岐阜駅(岐阜県岐阜市)
  • 京都駅(京都府京都市下京区)
  • 野宮神社(京都府京都市右京区)
  • 嵯峨嵐山駅(京都府京都市右京区)
  • 明治神宮外苑(東京都新宿区&港区)

登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 本多時孝:
    警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

警察関係者

  • 三浦:
    大阪府警の警部。
  • 沼田:
    大阪府警の刑事。
  • 米谷:
    警視庁書道捜査班の警部。
  • 秋本:
    四谷三丁目派出所の巡査。

事件関係者

  • 井崎勉:
    40歳。中央交易東京支社の販売課長。十津川警部の大学時代の同級生。石神井公園の建売住宅に在住。
  • 太田由美子:
    28歳。中央交易東京支社の社員。井崎勉の愛人。明大前のマンションに在住。寝台急行「銀河」で死体となって発見された。
  • 山田祐一郎:
    東西電気総務部企画課の社員。中野のマンションに在住。寝台急行「銀河」の乗客。新宿二丁目の路上で死体となって発見された。
  • 小林みどり:
    24歳。新宿にあるMデパートに勤務。渋谷区神泉のマンションに在住。寝台急行「銀河」の乗客。自宅で死体となって発見された。
  • 真田久仁子:
    新宿にあるMデパートに勤務。小林みどりの友人。寝台急行「銀河」の乗客。新宿中央公園で死体となって発見された。
  • 星野貞祐:
    通産省の課長。小林みどりと不倫していた。等々力に在住。
  • 星野悠子:
    星野貞祐の妻。政治家の娘。
  • 藤沼貢:
    35歳。渋谷道玄坂に事務所をかまえる私立探偵。事務所で死体となって発見された。

その他の登場人物

  • 井崎治子:
    井崎勉の妻。
  • 山田:
    中央交易本社の人事課長。
  • 井上:
    中央交易東京支社の管理課長。
  • 田沢:
    中央交易東京支社の販売課長補佐。
  • 本田:
    45歳。東西電気総務部企画課の課長。
  • 服部江美:
    山田祐一郎の婚約者。東西電気の部長の娘で部長秘書をしている。
  • 青木:
    通産省の局長。
  • 笠田:
    通産省の職員。
  • 西尾:
    寝台急行「銀河」の専務車掌。
  • 後藤:
    寝台急行「銀河」の車掌長。
  • 新見かな子:
    主婦。芦花公園近くに在住。寝台急行「銀河」の乗客。
  • 新見慎一郎:
    新見かな子の息子。中学1年生。寝台急行「銀河」の乗客。
  • 新見奈美:
    新見かな子の娘。寝台急行「銀河」の乗客。
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感想

本作は、寝台急行「銀河」を舞台にした殺人事件である。

「銀河」の車内で第一の殺人事件が起こった後、この電車に乗っていた乗客や関係者が次々に殺されていくというショッキングなものだった。

スピード感がありテンポよく進んでいくので読みやすい。また、作品自体も複雑な人間韓もなく、コンパクトに纏められいて、理解しやすいストーリーだったと思う。

トリックについては少し小ぶりなものだったが、1時間から2時間くらいで読めるので、ちょっとした移動時間にも読めてしまう作品である。

結末は意外性があるが、終わり方があっさりし過ぎているような気がした。短編のような終わり方だったのだ。もしかしたら、当初は短編として発表するつもりが、長編になったのかもしれない。

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