初版発行日 2017年2月17日
発行出版社 実業之日本社
スタイル 長編
私の評価
【POINT】
十津川警部vs魔法使い!?廃線の危機に揺れる北海道の小さな町に現れたのは救世主か、悪魔かー?殺人現場に残された血文字の意味とは?
十津川警部vs魔法使い!?廃線の危機に揺れる北海道の小さな町に現れたのは救世主か、悪魔かー?殺人現場に残された血文字の意味とは?
あらすじ
十津川警部が住む東京・三鷹で銃殺事件が。現場の雪の上には、被害者の男が自分の血で書いたらしい十字のマークが残されていた。その後捜査本部に「殺された男は十津川警部に招待状を届けようとした」という謎の電話が。被害者は北海道新十津川町の人物と推理した十津川は現地へ飛ぶ。そこでは地元路線の廃線が取りざたされ、魔法使いの噂が……。
小説の目次
- 血文字
- 終着駅は無人駅
- 三月二十六日
- 懸賞金
- 真実と嘘と
- 一つの約束
- ある男の死
冒頭の文
十津川は、中央線の三鷹に越してきて三年になる。
小説に登場した舞台
- 三鷹駅(東京都三鷹市)
- 札幌駅(北海道札幌市北区)
- 桑園駅(北海道札幌市中央区)
- あいの里教育大駅(北海道札幌市北区)
- 北海道医療大学駅(北海道・当別町)
- 新十津川駅(北海道・新十津川町)
- 出雲大社新十津川分院(北海道・新十津川町)
- 新十津川物産館(北海道・新十津川町)
- 新十津川町役場(北海道・新十津川町)
- 滝川駅(北海道滝川市)
- 新千歳空港(北海道千歳市)
- 羽田空港(東京都大田区)
- 東京駅(東京都千代田区)
- 京都霊山護國神社(京都府京都市東山区)
- 京都駅(京都府京都市下京区)
登場人物
警視庁捜査一課
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 北条早苗:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三田村功:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 本多時孝:
警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。 - 三上刑事部長:
刑事部長。十津川警部の上司。
事件関係者
- 赤坂庄五郎:
走り高跳びの選手。 - 中田宏司:
35歳。元走り高跳びの選手。赤坂庄五郎のマネージャー。 - 早瀬誠一郎:
三鷹駅近くで死体となって発見された男。 - 早瀬由美:
早瀬誠一郎の娘。
その他の登場人物
- 十津川直子:
十津川警部の妻。 - 田島:
中央新聞社会部の記者。十津川警部の大学時代の同級生。 - 野中:
新十津川物産館のレストラン「くじら」の店員。 - 広田:
新十津川町営バスの運転手。 - 原田きみえ:
21歳。新十津川町にあるジンギスカン料理の店員。 - 中井:
新十津川町の町長。 - 岸辺:
新十津川町の副町長。 - 中川圭太:
25歳。ニセの魔法使いを演じた男。 - 高橋あや:
25歳。中川圭太の恋人。 - 川口明:
日本アンチドーピング機構の責任者。医師。 - 白井献太郎:
55歳。ドーピングの専門家。 - 藤村啓:
世田谷在住。魔法使いの格好をしていた男。
感想
本作のキーワードは、新十津川町、魔法使い、ドーピング、そして歴史。
なんとなく現実離れしたような話がフワフワと飛び交い、ファンタジーな香りを漂わせたと思いきや、刑事たちのロジカルな捜査があったり、歴史の話が関連していたりと、まとまりがなく終わってしまったような印象である。
せっかく、新十津川町を舞台にしたのだから、新十津川町に絞ったほうがわかりやすかっと思う。奈良県の十津川村が舞台の「十津川村 天誅殺人事件」のほうが、テーマが絞られていて面白かった。
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