初版発行日 2011年11月30日
発行出版社 角川書店
スタイル 長編
私の評価
【POINT】
東京と箱根にまたがる捜査が開始され、十津川警部は、事件を追って箱根に向かう!
東京と箱根にまたがる捜査が開始され、十津川警部は、事件を追って箱根に向かう!
あらすじ
江戸川区内の交番に勤務する山中のモットーは、地元の住民と仲良くすること。アパートに住む一人暮らしの老女が、大家とトラブルを起こし、追い出されそうになってしまう。見るに見かねた山中は、妻の勧めで箱根の別荘を購入し、気になっている5名の人たちを住まわせる。別荘に移った後、1人の住人が失踪。さらにもう1人いなくなり…。
小説の目次
- 箱根に向かって
- 三人消えた
- 小さな城
- 妻の手紙
- 宣戦布告
- 接近せよ
- 誘拐事件終了
冒頭の文
山中浩平は、現在三十五歳。江戸川区内の交番に勤務する巡査長である。
小説に登場した舞台
- 小田急ロマンスカー「はこね号」
- 箱根湯本駅(神奈川県・箱根町)
- 箱根登山鉄道
- 強羅駅(神奈川県・箱根町)
- 箱根園水族館(神奈川県・箱根町)
- 芦ノ湖(神奈川県・箱根町)
登場人物
警視庁捜査一課
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 三上刑事部長:
刑事部長。十津川警部の上司。
箱根に共同で別荘を購入した7人
- 山中浩平:
35歳。江戸川区内の派出所の巡査長。 - 山中恵子:
山中浩平の妻。 - 稲川春子:
66歳。年金生活者。江戸川区内のアパートに在住。 - 近藤博司:
40歳。画家。江戸川区内のアパートに在住。 - 野口昭:
60歳。個人タクシーの運転手。江戸川区の戸建てに在住。 - 野口千恵子:
55歳。野口昭の妻。 - 渡辺真由美:
20歳。コンビニのアルバイト。江戸川区内のマンションに在住。
MS工業
- 長谷川武:
68歳。MS工業の社長。 - 長谷川紀子:
38歳。長谷川武の妻。 - 長谷川香織:
5歳。長谷川武&紀子の娘。 - 斎藤:
長谷川武の秘書。 - 鍋島健一郎:
MS工業の顧問弁護士。 - 池永信彦:
MS工業の相談役。経営コンサルタント。 - 加藤久幸:
MS工業の管理部長。 - 高橋秀夫:
35歳。MS工業の主任。4年前に自殺した。
その他の登場人物
- 木下:
25歳。江戸川区内の派出所の巡査。 - 後藤大輔:
日下刑事の大学時代の友人。NPO法人の職員。
感想
全体的に不思議な雰囲気がただよう作品だったと思う。
江戸川区内に住む7人が箱根にある別荘を買って共同生活を営む。スローなペースで牧歌的で平和的な雰囲気である。その後、行方不明になったり、急に戻ってきたりを繰り返し、何かが起きているのだが、何が起きているのかわからない、謎の展開が続いていくのだ。
”何やら事件らしい”ことが起こっているのだが、何も起こっていないような状況の中、十津川警部たちも登場するのだが、、、この後の展開は自分の目で確かめてほしい。
唯一言えるのは、これは事件だったのか?事件ではなかったのか?終わり方までミステリアスなのである。
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