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「愛と復讐の桃源郷」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

愛と復讐の桃源郷小説

初版発行日 2001年12月10日
発行出版社 双葉社
スタイル 長編

私の評価 3.7

POINT】
失踪事件との関連は?死体に残された桃の小枝の意味は?二転三転する十津川たちの推理。その先には驚くべき真相が隠されていた。十津川警部、花の里に殺人事件を追う!
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あらすじ

富士五湖の一つ、西湖のほとりにある巴屋旅館から一人の男が遺書を残して失踪した。西湖の近くには自殺の名所といわれる青木ヶ原樹海が広がっている。それから一年、その男の妻が東京で殺された。十津川警部率いる捜査一課が事件を担当するが、その間に第二の殺人事件が発生する……。

小説の目次

  1. 桃と樹海
  2. 手帳
  3. 連鎖
  4. 三人目の標的
  5. 再び、樹海へ
  6. 風穴
  7. 終章への飛躍

冒頭の文

富士五湖の一つ、西湖のかたわらにある旅館「巴屋」は、生死を分ける旅館として、有名になった。

小説に登場した舞台

  • 西湖(山梨県・富士河口湖町)
  • 青木ヶ原樹海(山梨県・富士河口湖町)
  • 特急スーパーあずさ
  • 甲府駅(山梨県甲府市)
  • 石和温泉(山梨県笛吹市)
  • 戸田(静岡県沼津市)
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登場人物

警視庁捜査一課

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 田中大輔:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 片山明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 本多時孝:
    警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。

事件関係者

  • 佐々木加代子:
    西湖畔にある旅館「巴屋」の女将。
  • 原田勇:
    47歳。原田企画の元社長。去年の四月、青木ヶ原樹海に入って自殺した。
  • 原田美枝子:
    原田勇の妻。夫亡き後、原田企画の社長を務めていた。港区白金に在住。自宅で何者かに殺された。
  • 原田明夫:
    28歳。原田勇の弟。原田企画の役員。
  • 柴田肇:
    37歳。原田企画の社長秘書。東京湾のベイエリアにある駐車場に停められたベンツの車内で死体となって発見された。
  • 寺沢かおる:
    柴田肇の恋人。目白のマンションに在住。行方不明になった後、青木ヶ原樹海で死体となって発見された。

その他の登場人物

  • 木下文子:
    原田家の家政婦。
  • 野原良雄:
    原田家の通いの運転手。
  • 原田亜矢子:
    原田明夫の妻。元女優。
  • 和田みち子:
    柴田肇の元妻。画廊を経営している。
  • 浅井:
    医師。
  • 大熊伸夫:
    明大前で喫茶店を営む。原田勇の知り合い。
  • 清川亘:
    38歳。人材派遣会社の社長。N大学のOBを中心とした探検クラブのリーダー。
  • 沖修二:
    20歳。大学生。探検クラブのメンバー。
  • 田川健:
    25歳。探検クラブのメンバー。
  • 水野きよみ:
    探検クラブのメンバー。
  • 岡田:
    果樹研究所の職員。

印象に残った名言、名表現

■生きるも死ぬも、紙一重。

人間は、紙一重の差で、死を決意し、或いは、生きようと、決める。

感想

本作は、果樹王国・山梨県を舞台にした、殺人事件だった。

事件のキーアイテムが「桃の花」だったり、山梨県の果樹園の雰囲気が描かれていたりと、桃源郷にふさわしい、雰囲気が醸し出されていた。

殺人事件については、家族内や恋人の間で起きた事件であり、登場人物も最低限に絞っていたので、人間関係も整理しやすく、読みやすかったと思う。

真犯人が二転三転し、どんでん返しが繰り返される、ミステリーの王道のような作品だった。

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