初版発行日 2019年3月31日
発行出版社 トクマ・ノベルズ
スタイル 短編集
私の評価
あまたの短編作品郡から厳選された傑作鉄道ミステリー4選!
あらすじ
1.愛と死の飯田線
短編集「東海特急殺しのダイヤ」に収録。下記を参照↓↓
→「東海特急殺しのダイヤ」
2.特急「あさま」が運ぶ殺意
祖母の葬儀に出席するため、特急「あさま」で小諸に向かった十津川班の北条早苗刑事は驚愕の事態に直面する。隣の座席の女が青酸中毒死したのだ。しかも死の直前、彼女が抱いていた幼児を託されてしまう!捜査の結果、女は一ヶ月前に事故死した婚約者の実家に子供を見せに行くところだったことが判明。が、その実家には婚約者を名乗る別の女が先に来ていたのだ!?そして十津川警部に謎の電話が……。
3.幻の特急を見た
短編集「東海特急殺しのダイヤ」に収録。下記を参照↓↓
→「東海特急殺しのダイヤ」
4.お座敷列車殺人事件
十津川警部の妻・直子がスーパーの抽選で「お座敷列車で出かける下田旅行1泊2日の旅」に当選した。同じマンションに住む原田夫妻の妻・めぐみも当選したため、直子とめぐみでお座敷列車の旅へ出かけた。が、めぐみがお座敷列車で何者かに殴られて死亡する。さらに、凶器のスパナから直子の指紋が検出された……。
小説に登場した舞台
1.愛と死の飯田線
短編集「東海特急殺しのダイヤ」に収録。下記を参照↓↓
→「東海特急殺しのダイヤ」
2.特急「あさま」が運ぶ殺意
- 特急「あさま9号」
- 小諸駅(長野県小諸市)
- 東京駅(東京都千代田区)
- 大塚駅(東京都豊島区)
- 上野駅(東京都台東区)
- 湯田中温泉(長野県・山ノ内町)
3.幻の特急を見た
短編集「東海特急殺しのダイヤ」に収録。下記を参照↓↓
→「東海特急殺しのダイヤ」
4.お座敷列車殺人事件
- 東京駅(東京都千代田区)
- お座敷列車「いこいの旅号」
- 伊豆急下田駅(静岡県下田市)
- 熱海駅(静岡県熱海市)
登場人物
1.愛と死の飯田線
短編集「東海特急殺しのダイヤ」に収録。下記を参照↓↓
→「東海特急殺しのダイヤ」
2.特急「あさま」が運ぶ殺意
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 北条早苗:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 清水新一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 本多時孝:
警視庁捜査一課長。十津川警部の上司。 - 木崎弓子:
北条早苗刑事の叔母。小諸で小さな旅館を営んでいたが、病死した。 - 木崎浩:
木崎弓子の息子。大学四年生。 - 小田ゆみ子:
北条早苗刑事が特急あさまで隣に座った女性。特急あさま9号で服毒死した。 - 小田敬介:
小田ゆみ子の息子。 - 生田敬太郎:
小田ゆみ子の恋人。デザイナー志望。東中野のマンションに在住。交通事故死した。 - 細川やよい:
デザイナー志望。元モデル。生田敬太郎の恋人だった。生田敬太郎の死後、自殺した。 - 大城イサオ:
無名のデザイナー。小田ゆみ子の”恋人”。小諸の雑木林で死体となって発見された。 - 森田:
長野県警の刑事。 - 三浦:
長野県警の警部。 - 生田専一郎:
小諸にある料亭「小暮亭」の社長。小田敬太郎の父親。 - 生田勇次郎:
料亭「小暮亭」の副社長。生田専一郎の弟。 - 生田君子:
生田勇次郎の妻。 - 尾花幸子:
生田敬太郎の恋人と名乗った女性。 - 竹田:
56歳。小諸にある喫茶店の店主。かつて小暮亭で働いていた。
3.幻の特急を見た
短編集「東海特急殺しのダイヤ」に収録。下記を参照↓↓
→「東海特急殺しのダイヤ」
4.お座敷列車殺人事件
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 十津川直子:
十津川警部の妻。スーパーの抽選で当選したお座敷列車で行く下田の旅に出かけることになった。 - 原田めぐみ:
28歳。十津川夫妻と同じマンションに在住。直子と一緒にお座敷列車で行く下田の旅に出かけることになったが、列車内で何者かに殴られて死亡する。 - 原田:
原田めぐみの夫。大手町にある商事会社に勤務。 - 山根さとみ:
新人歌手。 - 服部互一:
作曲家。 - 安木:
静岡県警の刑事。 - 島田:
静岡県警の刑事。 - 鈴木:
十津川家の近所にあるスーパー「マルイチ」の社員。 - 田辺ゆう子:
原田と同じ商事会社に勤務。原田の不倫相手。
感想
本作は、諏訪湖、天竜峡、京都、小諸、富士川、下田などが舞台として登場した、4作品が収録されている。いずれも、テンポよく進む作品で、読みやすいながらも、読み応えがある。
一つ挙げるならば、「お座敷列車殺人事件」だろう。
十津川警部の妻、直子が罠にはめられて、殺人容疑で勾留されてしまうが、十津川警部は、妻の無実を信じ、妻を救うために罠をしかける。
自分の妻は、どんなことをしても守り抜くという、十津川の妻に対する愛情が垣間見えた。
コメント