初版発行日 1994年11月25日
発行出版社 実業之日本社
スタイル 短編集
私の評価
【POINT】
怪事件の連続に、十津川警部の推理は?傑作トラベルミステリー集!
怪事件の連続に、十津川警部の推理は?傑作トラベルミステリー集!
あらすじ
1.謀殺の四国ルート
四国へプライベート旅行に出かけていた女優・野村美矢子は、不審な視線を感じていた。誰かが監視している?不安を抱き高知・中村へ向かうが、特急の車窓から殺人事件を目撃。それは前夜、道後温泉のマッサージ師が予言した通りだった。脅迫電話、旅先で出会った女の死、そして東京で新たな殺人事件……。
2.予告されていた殺人
短編集「欲望の街 東京」に収録。下記を参照↓↓
→「欲望の街 東京」
3.城崎にて、死
短編集「湯けむりの殺意」に収録。下記を参照↓↓
→「湯けむりの殺意」
4.十津川警部の休暇
短編集「日本列島殺意の旅」に収録。下記を参照↓↓
→「日本列島殺意の旅」
小説に登場した舞台
1.謀殺の四国ルート
- 羽田空港(東京都大田区)
- 高松空港(香川県高松市)
- 多度津駅(香川県・多度津町)
- 特急「しおかぜ9号」
- 松山駅(愛媛県松山市)
- 道後温泉(愛媛県松山市)
- 特急「宇和海1号」
- 宇和島駅(愛媛県宇和島市)
- 窪川駅(高知県・四万十町)
- 中村駅(高知県四万十市)
- 特急「南風8号」
- 高知駅(高知県高知市)
- 桂浜(高知県高知市)
- 高知龍馬空港(高知県南国市)
2.予告されていた殺人
短編集「欲望の街 東京」に収録。下記を参照↓↓
→「欲望の街 東京」
3.城崎にて、死
短編集「湯けむりの殺意」に収録。下記を参照↓↓
→「湯けむりの殺意」
4.十津川警部の休暇
短編集「日本列島殺意の旅」に収録。下記を参照↓↓
→「日本列島殺意の旅」
登場人物
1.謀殺の四国ルート
- 十津川省三:
警視庁捜査一課の警部。主人公。 - 亀井定雄:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。 - 西本明:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 日下淳一:
警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。 - 野村美矢子:
27歳。女優。高知県の中村生まれ。本名は前田冴子。桂浜の坂本龍馬像前で何者かに殴られて負傷する。 - 長谷部:
高知県警の刑事。 - 西口:
高知県警の警部。 - 久保ゆう子:
20歳。世田谷区松原に在住。土佐くろしお鉄道の乗客。足摺岬近くの海面で水死体となって発見された。 - 町田公一郎:
私立探偵。世田谷区在住。野村美矢子を尾行していた男。後川の河原で刺殺された。 - 里見保:
野村美矢子のマネージャー。明大前のマンションに在住。自宅で死体となって発見された。 - 広沢:
野村美矢子が所属するプロダクションの営業部長。 - 五十嵐:
野村美矢子が所属するプロダクションの営業課長。 - 立木功:
27歳。タレント志望。 四万十川で死体となって発見された。
2.予告されていた殺人
短編集「欲望の街 東京」に収録。下記を参照↓↓
→「欲望の街 東京」
3.城崎にて、死
短編集「湯けむりの殺意」に収録。下記を参照↓↓
→「湯けむりの殺意」
4.十津川警部の休暇
短編集「日本列島殺意の旅」に収録。下記を参照↓↓
→「日本列島殺意の旅」
感想
本作は、旅情あふれるトラベルミステリーが4作収録された短編集であった。
いずれも劣らぬ秀作であるが、表題作の「謀殺の四国ルート」は、道後温泉から中村までの旅程がしっかり描かれていたのが良かったと思う。
とくに、土佐の小京都と呼ばれる中村は、風光明媚な場所として知られており、十津川警部シリーズでも登場頻度は高くない。そういう意味で、貴重な作品だと思う。
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