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十津川警部「殺意の交錯」感想レビュー。あらすじ、舞台、登場人物

殺意の交錯小説

初版発行日 2020年3月31日
発行出版社 徳間書店
スタイル 短編集

私の評価 4.0

POINT】
伊豆、加賀温泉郷、吉備路、阿蘇。殺人犯を追いつめる十津川&亀井を待ち受ける黒い罠!?
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あらすじ

1.河津・天城連続殺人事件

後藤ゆみと名乗る女が伊豆・河津七滝のK旅館に宿泊した。二か月前、同じ旅館に泊まっていた同姓同名の後藤ゆみが七滝のひとつ蛇滝で死んでいたのだ。そして今度は、釜滝で男の射殺体が発見される!?その男が東京で起きた連続殺人事件の容疑者であることが判明し、十津川警部と亀井刑事が河津を訪れる。やがて旧天城トンネルで第三の殺人事件が…。後藤ゆみの正体は?

2.北陸の海に消えた女

短編集「北陸の海に消えた女」に収録。下記を参照↓↓

→「北陸の海に消えた女

3.L特急やくも殺人事件

短編集「L特急やくも殺人事件」に収録。下記を参照↓↓

→「L特急やくも殺人事件

4.阿蘇で死んだ刑事

短編集「幻想と死の信越本線」に収録。下記を参照↓↓

→「幻想と死の信越本線

小説に登場した舞台

1.河津・天城連続殺人事件

  • 蛇滝(静岡県・河津町)
  • 釜滝茶屋(静岡県・河津町)
  • 釜滝(静岡県・河津町)
  • 河津温泉郷(静岡県・河津町)
  • 初景滝(静岡県・河津町)
  • 旧天城トンネル(静岡県伊豆市)
  • 修善寺温泉(静岡県伊豆市)
  • 大瀬崎(静岡県沼津市)
  • 神池(静岡県沼津市)

2.北陸の海に消えた女

短編集「北陸の海に消えた女」に収録。下記を参照↓↓

→「北陸の海に消えた女

3.L特急やくも殺人事件

短編集「L特急やくも殺人事件」に収録。下記を参照↓↓

→「L特急やくも殺人事件

4.阿蘇で死んだ刑事

短編集「幻想と死の信越本線」に収録。下記を参照↓↓

→「幻想と死の信越本線

登場人物

1.河津・天城連続殺人事件

  • 十津川省三:
    警視庁捜査一課の警部。主人公。
  • 亀井定雄:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の相棒。
  • 西本明:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 日下淳一:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 北条早苗:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三田村功:
    警視庁捜査一課の刑事。十津川警部の部下。
  • 三上刑事部長:
    刑事部長。十津川警部の上司。
  • 後藤ゆみ:
    世田谷区太子堂のマンションに在住。2か月前、蛇滝に落ちて死亡した。
  • 井上美奈子:
    河津温泉郷のK旅館の仲居。
  • 久子:
    河津温泉郷のK旅館の女将。
  • 竹内健治:
    30歳。フリーター。アマチュアカメラマン。撮影グループ「TEN」のメンバー。港区芝浦のマンションに在住。釜滝近くの河原で死体となって発見された。
  • 江波匡:
    医師。アマチュアカメラマン。撮影グループ「TEN」のメンバー。中野のマンションに在住。旧天城トンネルで死体となって発見された。
  • 中西収:
    売れない俳優。アマチュアカメラマン。撮影グループ「TEN」のメンバー。
  • 三浦:
    静岡県警の警部。
  • 井上:
    静岡県警の刑事。
  • 山田:
    静岡県警本部長。
  • 横本あかり:
    25歳。スーパーOに勤務。去年の2月、井の頭公園で死体となって発見された。
  • 木下あい:
    25歳。スーパーOに勤務。横本あかりの同僚。
  • 中川かえで:
    23歳。M銀行江古田支店の行員。練馬区富士見台のマンションに在住。5月、奥多摩に停めてあったバスの車内で死体となって発見された。
  • 本堂やよい:
    23歳。杉並区高井戸西のマンションに在住。8月、江東区東雲にあるA冷凍KKの冷凍倉庫で死体となって発見された。
  • 下平みどり:
    20歳。短大生。
  • 本田京子:
    30歳。青梅署の刑事。中川かえでの短大時代の先輩。
  • 岸本:
    青梅署の署長。

2.北陸の海に消えた女

短編集「北陸の海に消えた女」に収録。下記を参照↓↓

→「北陸の海に消えた女

3.L特急やくも殺人事件

短編集「L特急やくも殺人事件」に収録。下記を参照↓↓

→「L特急やくも殺人事件

4.阿蘇で死んだ刑事

短編集「幻想と死の信越本線」に収録。下記を参照↓↓

→「幻想と死の信越本線

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感想

本作は、伊豆、加賀温泉郷、吉備路、阿蘇が舞台になった4つの作品が収録された短編集である。いずれも、秀作であるが、一つ挙げるなら、「河津・天城連続殺人事件」であろう。

短編とは思えないほどの、サスペンススフルで内容も充実した作品だった。

全体像としては、連続殺人事件の復讐で起こった連続殺人事件であるが、犯人が意表をついたまさかの人物であったところが最大の見どころである。

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